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イスラエル大統領、極右が法改正を狙う中で国民の権利の保護を求める

イツハク・ヘルツォグ大統領。(AFP)
イツハク・ヘルツォグ大統領。(AFP)
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27 Dec 2022 12:12:05 GMT9
27 Dec 2022 12:12:05 GMT9

エルサレム:イスラエルの大統領は25日、次期政権内の極右閣僚らが反差別法の改正を求めていることを受け、アイデンティティや価値観に関係なく全ての国民の幸福が配慮されるべきだと表明した。

宗教右派やナショナリストとの連立政権の発足を今週中に発表すべく準備を進めているベンヤミン・ネタニヤフ次期首相は、寛容の原則を守ることを誓っている。

しかし政敵らは、ネタニヤフ氏は連立パートナーの極右勢力からの政策要求に抵抗できていないと非難している。

主に象徴的な役割しか持っていないイツハク・ヘルツォグ大統領は次のようにツイートした。「イスラエル国民が自分たちに対するアイデンティティや価値観を理由とした脅威を恐れている状況は、イスラエルの民主主義と倫理の基本原則に反している」

ただ、ネタニヤフ氏は25日、次期政権は平等な権利を守ると二回発言した。

その一回目の発言では、「LGBTQコミュニティに属する人々に対する差別や、他のイスラエル国民の権利の侵害は許容しない」と述べた。

同じく25日、これより早い時間に、イスラエルの次期政権に右派政党「宗教シオニズム」から入閣する予定の閣僚が公共ラジオで、ホテルや医師が宗教を理由に客へのサービス提供を拒否することは、その客が他の場所でサービスを受けられるのであれば許されるべきだと発言した。

11月1日の選挙では、ネタニヤフ氏率いる保守政党「リクード」および同党に思想的に近くイスラエル超正統派やヨルダン川西岸地区の入植者コミュニティとつながりのある宗教ナショナリスト諸政党から成る陣営が安定多数を獲得した。

超国家主義政党「ユダヤの力」のイタマル・ベン・グヴィル氏および極右政党「宗教シオニズム」のベザレル・スモトリッチ氏という強硬派二人の連立政権への入閣は、パレスチナ人やリベラルなイスラエル人を動揺させている。

ネタニヤフ氏は25日、別の動きとして、テロや人種差別を支持する個人がイスラエル国会議員に立候補することを禁止する法律の改正に対する支持を表明し、イスラエル国民の平等な権利を保証しつつその部分を修正する意向を明らかにした。

ロイター

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