イスタンブール:トルコ、シリア、ロシア3カ国は「1月後半に」外相会談を開く予定だ。トルコのメブリュト・チャブシオール外相が31日、明らかにした。トルコとシリアの関係改善の兆しが新たに示された。
「我々は1月後半に3者会談を開くことを決定した。第三国で行われるかもしれない」とチャブシオール外相はアンカラで記者団に語った。ニュースチャンネルNTVが報じた。
トルコ、シリア、ロシアの3カ国は28日、2011年のシリア内戦開始後初となる国防相会談をモスクワで開いた。シリア内戦はトルコとシリアの関係を緊張させてきた。
12月中旬、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、国防相・外相級会談の後、シリアのバッシャール・アサド大統領と会談する可能性があると述べた。
シリアの隣国であるトルコは10年以上、政治的にも軍事的にも、シリアの反政府勢力にとって最も重要な後ろ盾となっている。
ロシアはトルコとシリアの溝を埋めようとしている、とアナリストたちは分析している。ともにロシアの同盟国であるトルコとシリアは、シリア北部のクルド人勢力という共通の「敵」を持っている。トルコは、米国が支援しているクルド人勢力を「テロリスト」とみなしている。
トルコは11月下旬、シリア北部のクルド人勢力に連続して空爆を行い、新たな地上作戦を行うと脅した。地上作戦は2016年以降、3回行われている。
トルコ外相とシリア外相は、2021年の地域サミットの際に短い非公式のやり取りを交わした。トルコ政府は情報機関の接触を認めた。
2011年のシリア内戦開始以降、トルコはバッシャール・アサド大統領政権と激しく対立してきたが、ここ数カ月、シリアに対する姿勢を軟化させている。アラブ諸国との関係改善を目指しているからだ。
エルドアン氏はここ数年、アサド氏を「殺人者」とする発言を何度も行ってきたが、エルドアン氏は先月、アサド氏との会談は「あり得る」と述べた。
AFP