
テヘラン:イランの治安部隊のメンバー1人がセミーロム市での抗議活動中に射殺されたと国営メディアが1日、伝えた。マフサ・アミニさんの死が全国的な騒乱に発展してから100日余りが経過している。
イランでは、女性に対する厳格な服装規定違反の疑いで拘束されたアミニさん(22)が9月16日に拘留中に死亡して以来、当局が「暴動」と呼ぶところの抗議活動の影響で混乱が広がっている。
国営ニュース局IRNAは、強力なイスラム革命防衛隊(IRGC)に属する準軍事組織である「バスィージのメンバー1人がセミーロム市で武装した犯人らに殺害された」と報じた。
IRNAによると、首都テヘランから南へ約470キロ離れた、中部イスファハン県にあるセミーロム市に、31日遅く、抗議者たちが集まっていた。
抗議者たちはセミーロム市の地方行政庁舎などの前に集結していたと報告書は付け加えている。
「治安部隊が市内の秩序を確立するために配備され、いくつかのケースで複数の暴徒と衝突が発生した」と報告書は述べている。
イラン当局によると、全国的な騒乱で治安部隊のメンバーを含む数百人が死亡し、数千人が逮捕されたという。
イランは、敵対する外国勢力や反対勢力が騒乱を煽っていると非難している。
先月、イランは抗議行動に関連した治安部隊への攻撃で有罪判決を受けた2人の男性(いずれも23歳)を処刑した。
司法当局によると、他に9人が死刑判決を受けている。活動家によると、今週には数十人のデモ参加者が死刑判決を受ける可能性のある容疑をかけられているという。
AFP