
エルサレム:イスラエル警察は金曜日、イスラエルが併合した東エルサレムのモスクで、ヘブライ語の落書きを伴う明らかな放火襲撃を受けて、犯人の捜索を始めた。
「警察は、建物の部屋の1つでの放火とその建物の外の近くの壁に書かれた落書きの報告を受け、エルサレムのベイト・サファファのモスクに召集された」と警察が声明を発表した。
「エルサレムでは大規模な捜索が行われている」とミッキー・ローゼンフェルド警察広報官がAFPに語った。 「事件は一晩で起こったとみている。容疑者を捜索している。」
広報官は、警察がそれをヘイトクライムだと考えているかどうかは述べようとはしなかった。AFPジャーナリストが見たモスク寺社内の壁の落書きには、イスラエル占領下のヨルダン川西岸北側にある小さな入植地であるクミオリという名前が含まれていた。
タイムズ・オブ・イスラエル紙は金曜日、その無許可の入植地では「およそ十数人の10代の過激派イスラエル人たちと7つの家族が暮らしている」と記した。
「今月初め、治安部隊が入植地に不法に建てられた入植者の家を破壊した」と同紙は報じた。
占領下のパレスチナの土地の入植地は国際法の下では全て違法と見なされるが、イスラエルは認可と無認可のものを区別する。
同紙は、「そこに住む多くの若い入植者がパレスチナ人と(イスラエルの)治安部隊に対する一連の激しい襲撃に関与していた」と述べた。
警察はモスクでの事件による負傷者はいないと述べた。
攻撃は、「値札」攻撃のように見えた。「値札」攻撃とは、イスラエルやイスラエル政府によるクミオリのような無認可植民地への民族主義的攻撃に対する報復として、パレスチナまたはアラブのイスラエル私有物を標的とするユダヤ人の民族主義的ヘイトクライムに対する婉曲表現である。
「これは「値札」攻撃だ」とイスラエルのアラブ系議員、オサマ・サーディ氏は現地でAFPに語った。
「入植者は落書きだけでなく、その場所とコーランを燃やした」と、この地域に住むサーディ氏は言った。
地元のイスマイル・アッワード市長は、放火の明らかな証拠を見つけ、警察に電話をかけたと話した。空の缶を指しながら、彼は、燃やされた部屋にガソリンか何かの燃焼促進剤と焦げ跡があったと言った。
「モスクの火は多くがまっすぐの線の形で燃えており、これは誰かが可燃性物質を注いだことを示している」と彼は言った。
内部の礼拝室に損傷があったものの、建物の土台は無事だった。
12月に、東エルサレムのシュファーファト周辺で160台以上の車が破壊され、近くに反アラブのスローガンが落書きされた。
スローガンには、「アラブ人=敵」、「この国に敵の居場所はない」、「ユダヤ人が刺されたら、我々は黙っていない」と書かれている。
地元の住人は襲撃者たちを「マスクをした入植者」と表現した。
AFP