
ダマスカス:シリアのバッシャール・アサド大統領は12日、ロシア政府の仲介によるトルコとの和解はトルコによるシリアの一部の「占領の終結」を目指すべきだと述べた。
大統領府の声明によれば、このコメントは、シリア内戦中10年以上にわたり敵対してきたトルコ政府とシリア政府の当局者間で行われた会談で、アサド大統領が発した最初のコメントだった。
トルコ政府は、12 年前の内戦開始時にアサド大統領打倒を目指す反政府勢力の活動を支援し始め、シリア政府の宿敵となった。
しかし12 月下旬、トルコとシリアの両国防相はモスクワで画期的な話し合いを行った。
このような話し合いは2011 年以降初めてのものだ。
アナリストたちによれば、ロシア政府は、アメリカが支援するシリア北部のクルド人勢力という共通の「敵」の存在により団結した2つの同盟国の間に生じている溝を埋めようとしている。トルコ政府はこの勢力を「テロリスト」と呼んでいる。
2016年以降、トルコはシリア北部で国境沿い地域を支配してきたクルド人勢力に対し数回の襲撃を行なっている。
国防相同士の話し合いに続いて、トルコのメヴリュット・チャヴシュオール外相は、シリアとロシアの外相との会談を行うと述べた。
12日、外相は会合がモスクワで行われることを確認した。
「まだ日付は明確ではないが、できるだけ早くこの三者会議を開催する。おそらく2月初めになるだろう」。チャヴシュオール外相はルワンダ訪問中にトルコの記者団に対しこう語った。
AFP