
イスタンブール:トルコの野党6党による連合は、5月に予定されている選挙で20年にわたるレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の統治に挑戦する大統領候補を2月に発表する予定だ。野党の当局者が20日に述べた。
近代共和国の100 年にわたる歴史の中、トルコは最も重要な選挙のひとつに向かっているが18日、エルドアン大統領は大統領選挙と議会選挙が予定より1カ月早い5月14日に行われることを示唆した。
「(野党6党の)大統領選候補者名は、おそらく2月中に発表されるだろう」。最大野党共和人民党の党首ケマル・クルチダルオール氏の顧問ウナル・セヴィコズ氏が述べた。
6党連合は統一された綱領を定めようとしているが、大統領選でエルドアン大統領に挑戦する候補者についてはまだ合意がなされていない。
トルコの2大野党、世俗主義のCHPと中道右派で国家主義の良好党は、かつての議会制を支持し、エルドアン氏による大統領制解体を目指すという綱領の下、4 つの小規模政党と連合を組んだ。
セヴィコズ氏は、野党6党の党首たちが1月30日に、議会制と彼らが掲げる政府プログラムへの移行についての提案を 2 つの文書にて発表すると述べた。
エルドアン大統領の支持者は、少数派の声を聞き、人口8,500 万人の国に豊かな新しい中産階級を生み出した彼を尊敬している。
しかし、大統領に反対する人々は20年にわたるエルドアン政権の後半に姿を現した権威主義的な傾向を強調している。
この68歳の指導者は、1 世紀前に建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルク初代大統領が確立した極めて世俗的な伝統を後退させることでトルコに足跡を刻んだ。
エルドアン氏は大統領として、長年にわたる経済の浮き沈み、戦争、また失敗に終わったが多くの人々の血が流れたクーデターを経験してきた。
メディアの多くが政府の支配下に置かれ、何千人もの活動家や政治家(その多くはクルド人)が獄中で苦しむ中、トルコは大統領選挙を迎える。
ロイター/AFP