• パキスタン、イラク、イラン、レバノンなどの国々で行われた抗議デモは、参加者が平和的に解散して終了した。
• スウェーデン当局は、表現の自由はスウェーデンの憲法によって保障されていることを強調している。

ベイルート：最近のスウェーデンとオランダの極右活動家によるイスラム教の聖典の冒涜行為を非難するため、イスラム教徒が多数を占めるいくつかの国で27日金曜日、抗議デモが行われた。

パキスタン、イラク、イラン、レバノンなどの国々で行われた抗議デモは、参加者が平和的に解散して終了した。パキスタンの首都イスラマバードでは、スウェーデン大使館に向かって行進しようとする一部のデモ参加者を警察が阻止した。

パキスタン・ラバイク運動（TLP）党の約1万2000人のイスラム教徒が、パキスタン東部パンジャブ州の州都ラホールで集まり、ヨーロッパの2カ国でのコーランの冒涜を非難した。TLPのリーダーであるサード・リズビ氏は、デモ参加者への演説で、このような事件が二度と起こらないように、スウェーデンとオランダに強く抗議するよう政府に要請した。

南部の都市カラチと北西部でも同様の集会が開催された。

27日の集会は平和的に解散した。しかし、パキスタン・ラバイク運動は近年、フランスや世界の他の場所でのイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画の出版をめぐり暴力的な集会を開催している。

イランの首都テヘランでは、金曜日の祈りの後、何百人もの人々が行進し、スウェーデンの国旗を燃やした。

ベイルートでは、約200人の怒った抗議者が、ベイルート中心部の殉教者広場にある青いドームが特徴のモハメド・アル・アミン・モスクの外でスウェーデンとオランダの国旗を燃やした。

今月初め、デンマーク出身の極右活動家ラスムス・パルダン氏は、警察からストックホルムのトルコ大使館の外で抗議を行う許可を取得し、そこでコーランを燃やした。

その数日後、オランダの極右ペギーダ運動のオランダ人指導者であるエドウィン・ワーゲンスフェルド氏は、オランダの国会議事堂近くでコーランのページを引き裂き、踏みつけた。

これらの行動は世界中の何百万人ものイスラム教徒を怒らせ、抗議を引き起こした。

27日金曜日、デンマークとスウェーデンの両方の市民権を持つパルダン氏は、スウェーデン紙アフトンブラーデットに対し、スウェーデンのNATO加盟が許可されるまで毎週金曜日にコペンハーゲンのトルコ大使館の前で同様の抗議を行うと語った。

トルコの国営アナドル通信社は、デンマーク大使がトルコ外務省に召喚され、トルコ当局は「明らかに憎悪犯罪に当たるこのような挑発的行為に許可が与えられたことを強く非難した」と報じた。

スウェーデン当局は、表現の自由はスウェーデンの憲法によって保障されており、人々に自分の意見を公に表明する広範な権利を与えているが、暴力やヘイトスピーチの扇動は許されていないと強調している。

デモ参加者は、集会の許可を警察に申請する必要がある。警察は、公共の安全へのリスクなどの例外的な理由でのみ、そのような許可を拒否することができる。

イラクの強力なシーア派聖職者ムクタダ・アル・サドル師は、金曜日に発表されたコメントで、言論の自由が他の人々の信念を傷つけることを意味するかどうかを尋ねた。サドル師は、なぜ「同性愛者の虹色の旗を燃やすことは表現の自由を表さないのか」と疑問を投げかけた。

サドル師は、コーランを燃やすことは「神の怒りをもたらすだろう」と付け加えた。

何百人もの彼の支持者がコーランを手にバグダッドのモスクの外に集まった。

AP