• 活動家たちは、イランが服装規定違反の疑いで逮捕されたマフサ・アミニさん（22）の死後、9月に勃発した抗議行動を鎮圧するために、死刑を脅しの道具として使っていると非難している。

パリ：ノルウェーに拠点を置く人権団体イラン・ヒューマン・ライツは27日、イラン当局が2023年に55人を処刑したと発表し、急増する死刑は抗議運動が国を揺るがす中、恐怖を作り出すことを目的としていると付け加えた。

一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、抗議行動で死刑判決を受けた3人の若者（最年少はわずか18歳）が、拘留中に「陰惨な拷問」を受けていたと述べた。

イラン・ヒューマン・ライツ（IHR）によると、今年に入ってから26日までに少なくとも55件の死刑執行が確認されたという。

IHRによると、抗議行動に関連した罪で4人が処刑されたが、一方で絞首刑に処された者の大半（37人）は麻薬関連の罪で処刑されている。

また、少なくとも107人が依然として、死刑判決を受けた後、または死罪で起訴された後、デモの件で処刑される危険にさらされていると同団体は付け加えた。

イランでは近年死刑の執行が急増しており、IHRは「イランによるすべての死刑執行は政治的なもの」であり、その主な目的は「社会的な恐怖を作り出すため」であると主張した。

IHRの代表を務めるマフムード・アミリ・モガッダム氏は、「国家による死刑執行を止めるためには、政治的であろうと非政治的であろうと、いかなる死刑執行も容認されるべきではない」と述べた。

また、国際社会からの反応がないことは、「デモ参加者の処刑に対する政治的コスト」を下げる危険性があると付け加えた。

活動家たちは、イランが女性の服装規定違反の疑いで逮捕されたマフサ・アミニさん（22）の死後、9月に勃発した抗議行動を鎮圧するために、死刑を脅しの道具として使っていると非難している。

国連人権局長のフォルカー・ターク氏は、イランがデモ参加者を罰するために「刑事手続きを武器化」していることは、「国家による殺戮に等しい」と指摘した。

アムネスティは27日、12月に死刑を宣告された3人が、「鞭打ち、電気ショック、逆さ吊り、銃口を突きつける脅しなどの拷問を受けた」と発表した。

IHRや他の人権団体は、2022年のイランでの処刑に関する数字をまだ公表していない。しかしIHRは12月上旬、それまでに500人以上が絞首刑に処され、過去5年間で最も高い数字になったと述べており、そのデータによれば、2021年には少なくとも333人が処刑され、2020年の267人と比べて25％増加したことになる。

AFP