
パレスチナ保健省「3人負傷」
昨年のイスラエル人襲撃で多数の死者が出たのを受け、軍は数か月に渡って家宅捜索を実施
エルサレム:イスラエル軍は6日、ハマス戦闘員の疑いのある人物を拘束する目的でジェリコ付近の難民キャンプを捜索し、複数の戦闘員を殺害したと発表した。
1月28日に入植地ヴェレッド・エリホの飲食店が襲撃されそうになった事件があったが、その容疑者が捜索対象だったという。
パレスチナ保健省は3人が負傷し1人が重体だと述べているが、死者の報告はない。
緊張が高まり、さらなる暴力が懸念される中で今回の捜索が実施された。国連などの国際機関や米国からは自制を求める声が上がっている。
昨年のイスラエル人襲撃で多数の死者が出たのを受け、イスラエル軍は数か月に渡って家宅捜索を実施している。1月27日に礼拝堂近くでパレスチナ人が7人を銃撃した事件もあり、軍は警戒を強めている。
アカバト・ジャブールのキャンプで6日に実施された捜索の目的は、ハマスに所属する戦闘員グループを拘束することだったと軍は述べている。ハマスはガザ地区を支配しているイスラム運動。軍によると、グループはキャンプに立てこもり、飲食店襲撃未遂の次の作戦を練っていたという。
1月28日、入植地ヴェレッド・エリホの飲食店に武器を持った2人組が現れた。現場には約30人がいたが、武器が誤作動を起こし、攻撃することなく立ち去ったという。
ここ1週間ほど、容疑者を見つけて拘束するため、治安部隊が複数回の活動を実施したと軍は述べている。
ロイター