
テヘラン:イラン軍は7日、同軍初となる、戦闘機を格納できる地下基地を公開した。この基地は、米国が行う可能性がある地中貫通爆弾による攻撃に耐えられるよう設計されている。国営メディアが報じた。
基地の名称は「オーガブ44」。オーガブはペルシャ語でワシを意味する。この基地は「あらゆる種類の戦闘機や爆撃機、無人機」を格納できると国営イラン通信(IRNA)は報じ、基地内の画像と映像を公開した。
基地の正確な位置は明らかにされていないが、基地は「山の地下数百メートルの深部」にあり、「米戦略爆撃機による爆撃」に耐えられるとIRNAは報じた。
イラン軍は昨年5月、西部ザグロス山脈の地下にある空軍の無人機基地を公開した。
今回の公開は、イランの空軍記念日の前日に行われた。11日に迎えるイラン革命44周年記念日の準備の一環だ。
IRNAは7日、イラン軍参謀総長であるモハンマド・バゲリ少将と同軍司令官であるアブドルラヒム・ムサビ少将がこの新基地を訪問している画像を公開した。
オーガブ44は「近年、イラン各地に建設された多数の戦略的な空軍用地下航空基地の一つ」だとIRNAは報じた。
IRNAによると、同基地は、米国とイスラエルが最近の軍事演習で訓練したような「起こり得る攻撃に対抗する」ために戦闘機を準備することができるという。
イランが保有する戦闘機は主に旧ソ連製のミグとスホイだが、F7などの中国製戦闘機もある。
イランは、イラン革命前に調達した米国製F4、F5戦闘機もいくつか保有している。
AFP