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イラク外相が訪米 関係強化と経済立て直しを図る

アントニー・ブリンケン米国務長官とフアード・フセイン・イラク外相が、ワシントンにある米国務省の「条約の間」で、会談前にマスコミに話をしている。(AFP)
アントニー・ブリンケン米国務長官とフアード・フセイン・イラク外相が、ワシントンにある米国務省の「条約の間」で、会談前にマスコミに話をしている。(AFP)
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12 Feb 2023 01:02:29 GMT9
12 Feb 2023 01:02:29 GMT9
  • 「汚職との闘いはダーイシュとの戦いより難しい」とフアード・フセイン氏は、アラブニュースが参加した質疑応答で話した
  • 「我々は米イラン関係が緊張していることは知っているが、我々は両国と非常に強い関係を持っている」

アリ・ユネス

ワシントン:イラクのフアード・フセイン副首相兼外相は10日、イラクと米国の関係を強化し、イラク経済を活性化する方法を議論するためにワシントンに来たと述べた。

アラブニュースが参加した、米国平和研究所での質疑応答で同氏は、今回の訪問は民主主義への「移行」(2003年の米国によるイラク侵攻と占領)20周年を記念するものだと述べた。

フセイン氏は「イラク社会は今、自由で民主的な社会になっている」と述べたが、米国と、イラク侵攻後に権力を握ったイラクの指導者が占領中に多くの過ちを犯し、その多くが今も続いていることを認めた。

イラク侵攻から20年が経過したが、両国は「健全な関係」を享受しており、気候変動、テロ対策、イラクの石油・ガス部門への投資といった共通の課題を抱えている、とフセイン氏は述べた。

イラクが現在直面している最大の問題は、石油輸出に大きく依存しているイラク経済と、ここ数年広範な抗議運動につながっている、公共部門に特有の腐敗だと同氏は述べた。「汚職との闘いは、(ダーイシュとの)戦いより難しい」と同氏は付け加えた。

イラク政府は経済を多様化し、電力供給を増やし、農業や観光業に投資しようとしている、とフセイン氏は述べた。

イラクの主な優先事項は、経済の安定化と近代化、予算の通過、汚職との闘い、電力網の開発、そして「イラク国民へのサービス提供 」だと同氏は述べた。

経済のほぼ全てが消費経済であり、必要なものの全てを海外から現金払いで購入しなければならないため、構造的な経済問題が発生しており、汚職が蔓延している、と同氏は付け加えた。

イラク政府は電子決済システムを使って「現金経済」を「デジタル経済」に転換しようとしてるため、汚職は減り、金融システムは近代化されるだろうと同氏は述べた。

フセイン氏は、イラク経済と価値が急落したイラク通貨を守るために米財務省高官や連邦準備制度理事会と協議を続けていると述べた。

同氏は、イラクが困窮したイランに数億ドルを密輸しているという疑惑を否定した。

「両国間で密輸は少しは行われているかもしれないが、イラクは必要なもののほぼ全てを輸入しており、その代金をドルで支払わなければならない。そのため、『米ドルの消失』という問題が生じている」とフセイン氏は述べた。

イラクは隣国のトルコやイランとの強力な関係を享受し、米イラン協議を常に支援・促進してきた、とフセイン氏は述べた。

「我々は米イラン関係が緊張していることは知っているが、我々は両国と非常に強い関係を持っている」と同氏は付け加えた。「我々はイラン、トルコと良い関係を保ちたい」

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