• 「中国とイランは、従来から友好的な関係にある。両国関係を強固にし、発展させることは双方共通の戦略的選択となる」と汪氏は述べた。

北京：イランのイブラヒム・ライシ大統領は14日に中国に到着し、両国の経済協力の強化および関係の強化を目的とした3日間の訪問を開始する。

ライシ氏は首都北京で中国の習近平国家主席と非公開会談を行う予定であり、2人はいくつかの「協力文書」に署名する予定だとイラン政府は発表した。

イランと中国の経済的結びつきは強い。特にエネルギーや輸送、農業、貿易、投資の分野ではそうだ。2021年には25カ年「戦略的協力協定」に署名した。

両国は、約1年前に始まったロシアのウクライナ侵攻に対する姿勢をめぐって、西側諸国からの圧力に直面している。

ウクライナ侵攻をめぐってロシアが国際的孤立を深める中、イランはロシアの数少ない同盟国として浮上した。

イランは、ウクライナ戦争で使う武装無人機をロシアに供給しているとして西側諸国に非難されているが、イランはこの非難を否定している。

昨年12月、米国はイランとロシアが広範囲に及ぶ関係を築いていると主張し、それをおおまかに説明した。ヘリコプターや戦闘機、無人機などの機器においても関係があるという。無人機は新たに米制裁の対象になった。

ロシアのウクライナ侵攻は、中国にとって慎重を要する問題だ。中国は中立の立場を取ろうとしてきたが、戦略的同盟国であるロシアを外交的に支援している。

ライシ氏と習氏は、昨年9月にウズベキスタンで開催された上海協力機構首脳会議で初会談した。そこでライシ氏は関係強化を呼び掛けた。

国営イラン通信（IRNA）によると、ライシ氏は中国の実業家や中国に住むイラン人との会合に参加する予定だ。

IRNAは、イラン税関当局の10カ月間の統計を引用し、中国はイランにとって最大の貿易相手国であると伝えている。イランの対中輸出額は126億ドル、イランの対中輸入額は127億ドルだ。

中国外交部の汪文斌報道官は、ライシ氏は李克強国務院総理や、中国の有力議員である栗戦書氏とも会談する予定だと述べた。

「中国とイランは、従来から友好的な関係にある。両国関係を強固にし、発展させることは双方共通の戦略的選択となる」と汪氏は述べた。

「中東諸国の団結と協力を強化し、地域の安全と安定を促進するために（中国は）建設的な役割を果たしていきたい」と同氏は付け加えた。

ライシ氏は、全国的な抗議運動に対する勝利宣言をした数日後に中国を初訪問する。抗議運動は、マフサ・アミニ氏（22）がイランの女性に対する服装規定に違反したとして逮捕された後、拘束中に死亡したことをきっかけに始まった。

当局によると、当局が「暴動」と呼ぶことが多い今回の抗議運動では、治安要員数十人を含む数百人が死亡し、数千人が逮捕されたという。

公式発表に基づくAFPの集計によると、イラン司法府は今回の抗議運動に関連して18人に死刑を宣告している。イランは4人の死刑を執行し、国際社会から怒りを買っている。

AFP