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米と湾岸協力会議(GCC)、リヤドでの会合でイランの脅威への対処を模索

米・GCC会議はサウジアラビア、湾岸諸国、そしてダーイシュとの戦闘のためにイラクとシリアに駐留している米軍に対して引き続き向けられているイランの脅威への対処が焦点となる。(AFP)
米・GCC会議はサウジアラビア、湾岸諸国、そしてダーイシュとの戦闘のためにイラクとシリアに駐留している米軍に対して引き続き向けられているイランの脅威への対処が焦点となる。(AFP)
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14 Feb 2023 05:02:20 GMT9
14 Feb 2023 05:02:20 GMT9
  • アラブニュースも参加の記者会見で「イランの攻撃は深刻な懸念事項」と米高官が表明
  • 「イランのフーシ派への武器供与の意志や活動に変化は見られない」

レイ・ハナニア

シカゴ:今週リヤドで行われる会議に、ロバート・マレー・イラン担当特使率いる米国の上級代表団が出席している。会議ではイランがこの地域にもたらしている増大する脅威への対応が集中的に取り上げられる。

アラブニュースが参加した13日の記者会見で、米国のダナ・ストロール中東担当国防副次官補は全世界に展開し、特に湾岸協力会議の参加国を標的とするイランのテロ活動ネットワークについて説明した。

ストロール氏は13日に始まった米・GCC会議について、サウジアラビア、湾岸諸国、そしてダーイシュとの戦闘のためにイラクとシリアに駐留している米軍に対して引き続き向けられているイランの脅威への対処が焦点となると述べた。

「イランの攻撃は、深刻な懸念事項だ」と指摘した上で、ストロール氏は「イランとロシアの軍事協力強化は中東の安全保障に重大な影響を及ぼす」との考えを示した。

サウジアラビアが直面しているフーシ派の脅威に関しては、イエメンの武装組織フーシ派は和平に関心を示さず、最近の停戦をイランの武器による軍備の再強化に利用したと述べた。

ストロール氏は「イランのフーシ派への武器供与の意志や活動に変化は見られない」との見方を示した上で「フーシ派が停戦延長協議における誠実な当事者、あるいは政治プロセスへの本物の関与を見せるとは考えていない」とした。

ストロール氏はイランによるロシアへの武器供与の危険性について、イランは武器がウクライナでどのように使用されるかを確認し、改良を加え、改良した武器をサウジアラビアや他の湾岸諸国との戦闘に使用できると指摘した。

またイラクとシリアに駐留する米軍は、絶えず攻撃の機会を窺っている親イラン武装勢力の脅威に常にさらされており、それによりダーイシュとの戦闘が影響を受けていると付け加えた。

「それはまた、ほんの数年前にカリフ支配のもとで最悪の腐敗と残虐性を経験した地域コミュニティの復興努力を直接に蝕み、脅かし、台無しにするものであり、真の不安定要因だ」とストロール氏は述べた。

「我々はこういった攻撃の責任をイランに問う。なぜなら、イランが武装勢力に武器を供与し、訓練し、戦闘能力を授け、指導しているからだ」

今月16日まで予定されているリヤドでの米・GCC会議では、防空・ミサイル防衛、海洋安全保障、イランが支援する攻撃に焦点を当てたイラン作業部会、テロリズム作業部会の4つの懸案事項の分野を集中的に取り上げる。

記者会見に同席していた米軍将校のブラッドリー・クーパー氏は「米国とGCCとの協力はイランが供与した武器の押収につながる。それらの大部分はイエメンの親イラン武装勢力に渡っている」と指摘した。

「この2か月だけで、5回の大規模な海上での取り締まりを行い、米軍と同盟軍の海軍は5000を超える武器、160万発の弾薬、7000のロケット弾用近接信管、2000キログラム以上のRPG用発射薬、6000万ドル分の違法薬物を押収した」とクーパー氏は明らかにした。

「2021年には、我々は10億ドル分を超える違法薬物と1万5000点以上の違法な武器を押収したが、それはすべてイエメンに向かっていた」

米国は今週、GCCのパートナー諸国と協力し、イランのテロから関係諸国を守るための海上監視活動を拡大する取り組みを進める。

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