
アンマン:ヨルダン外務省は、トルコとシリアで数千人が死亡した地震を受け、アイマン・サファディ外相が「連帯を示す」ため15日に両国に向かうと発表した。
シリアに隣接するヨルダンは、トルコに医療病院を送り、シリアとの北部国境検問所を通過する大規模な援助輸送を数回組織するなど、両国に大量の援助物資を送っている。
ヨルダンはさらに、シリアとトルコに人道支援飛行機を派遣しており、シリアへの陸上支援も継続していると、国営通信社ペトラは報じている。
しかし、サファディ外相のダマスカス訪問は、シリアを荒廃させ双方が対立する陣営を張ることになった10年以上にわたる紛争以来、初めてのヨルダン政府高官によるシリア訪問となる。
米国の強力な同盟国であるヨルダンは、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領の打倒を目指す主流の反政府勢力を支援していたが、その後、反政府勢力からシリア南部を奪還したロシア主導の軍事作戦を支持していた。
ヨルダン外務省は声明で「サファディ外相は両国が必要としている人道支援と援助の必要性について協議する予定である」と述べ、15日には別の人道支援飛行機が両国に向かう予定だと付け加えた。
国境を越えてアラビア湾岸地域に流入する数十億ドル規模の麻薬密輸を抑制できていないのは、シリア南部に勢力を持つイランの支援を受けた民兵のせいであるとして、ヨルダン政府はシリア政府を批判している。
ロイター