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国連、トルコの被災支援で10億ドル要請

トルコ南部の歴史的な街アンタキヤで倒壊した建物のそばに佇む男性(2023年2月12日)。週のはじめにトルコとシリアの国境付近をM7.8の地震が襲った。(AFP)
トルコ南部の歴史的な街アンタキヤで倒壊した建物のそばに佇む男性(2023年2月12日)。週のはじめにトルコとシリアの国境付近をM7.8の地震が襲った。(AFP)
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17 Feb 2023 03:02:32 GMT9
17 Feb 2023 03:02:32 GMT9
  • 事務総長「520万人に3か月間人道支援を行うための資金」
  • 「各組織が重要な支援を迅速に拡大することができる」

国連(米国):国連は16日、壊滅的な地震で被災したトルコ国民への支援として10億ドルの拠出を求めた。地震では数千人が亡くなり、数百万人が切実な支援を必要としている。

アントニオ・グテーレス事務総長は、それだけの資金があれば520万人に3か月間人道支援を行うことができる、と声明で述べている。

そして、食料安全保障や保護、教育、水、避難所などの領域で「重要な支援を迅速に拡大することができる」 としている。

さらに「膨大なニーズがある。人々は苦しんでおり、一刻の猶予もない」と続け、以下のように要請した。

「近年で最大級の自然災害に対応するため、国際社会がこの非常に重要な活動に力を入れ、資金を拠出するようお願いする」

2月6日に起きたマグニチュード7.8の地震ではトルコ南東部で3万5000人以上が死亡し、国境を越えたシリア側では数千人が死亡した。

トルコ政府によると、国内で900万人が直接的な影響を受けている。

その多くはシリア難民だ。国連のデータでは、被災したトルコの11の県で174万人のシリア人が一時的な難民として暮らしている。

トルコには「世界で最も多くの難民を受け入れ、隣国シリアの人々に多大な寛容さを示してきた」と事務総長は声明で述べている。

「今こそ世界がトルコの人々を助ける時だ。彼らは今、他の人々と連帯して支援を求めている」

 別の声明において、国連のマーティン・グリフィス緊急援助調整官はトルコの人々が「言葉にならないほどの心の痛み」を負っているとし、支援を求めた。

「彼らが最も苦しんでいる時期に手を差し伸べ、必要な支援を受けられるようにしなければなりません」と、人道問題調整事務所(OCHA)の所長でもあるグリフィス氏は続ける。

OCHAは声明において「小さな子供や高齢者を含む数十万人が凍えるような気候の中、避難所や食料、水、暖房器具、医療のない状態で苦しんでいる」と述べている。

トルコ全体で4万7000棟あまりの建物が倒壊・損傷し、何千人もの人々が臨時の避難所で過ごしているという。

国連は被災地に温かい食事や食料、テント、冬服、毛布、マットレス、調理器具、医療用品などを届けている、とOCHAは続ける。

国連は14日、シリアの被災者支援として3億9700万ドル規模の支援要請を行った。

それに先立ち、中央緊急対応基金から救援活動に5000万ドルが拠出されている。

世界的な鉄鋼メーカーのアルセロールミッタルは、トルコとシリアでの被害は「非常に痛ましい」として、災害危機委員会と国境なき医師団という2つの人道組織を通じて被災者支援に500万ドルを寄付した。

AFP

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