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食料とエネルギー安全保障の問題は地域の統合が重要になると米国の公使

ホセ・W・フェルナンデス国務次官はオマーンと米国の戦略対話に参加する。(@State_E)
ホセ・W・フェルナンデス国務次官はオマーンと米国の戦略対話に参加する。(@State_E)
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24 Feb 2023 06:02:46 GMT9
24 Feb 2023 06:02:46 GMT9
  • ホセ・W・フェルナンデス米国務次官は、地域の内外に利益をもたらすプロジェクトを推進するために、米国政府がオマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、およびインドと協力して取り組んでいると話した
  • 彼が今週UAEとオマーンを訪問したとき、気候変動への取り組みも同じく議題として予定されていた

アリ・ユネス

ワシントン:気候変動の問題に対処し、食料とエネルギー安全保障の問題を改善する取り組みの一環として、地域で協力することを奨励、および支援しようと、米国政府は地域やより広域の国際社会に利益をもたらすプロジェクトを推進するために、オマーン、UAE、およびインドと協力して取り組んでいるとこの取り組みを主導する米当局が23日に述べた。

経済成長、エネルギー、環境を担当するホセ・W・フェルナンデス国務次官は、UAEとオマーンへの公式訪問の終わりに要旨説明をおこない、そのなかで食料安全保障、クリーン・エネルギー、宇宙に関連したプロジェクトについて、両国の政府当局や実業界のリーダーらと話し合ったと話した。

また彼は今回の訪問が、アブラハム合意にもとづく米国政府の取り組みの一環であり、アラブ諸国のさらなる国交正常化の取り組みを奨励するためだったとも付け加えた。アブラハム合意はUAEとバーレーンがイスラエルとの国交を正常化することについて、米国の後援のもと合意した協定を指し、この後もモロッコなどの国がこれに倣って続いた。

フェルナンデス国務次官は今回の訪問のもっとも重要な目的は、太陽と風力エネルギー、農業、食料安全保障に関連するプロジェクトを推進し、またこのプロジェクトに投資もおこなうため、インドとイスラエルを含む、より広域の地域に属する国々のあいだで協力体制を築くことを奨励および促進することだったと話した。

世界中のおよそ8億5000万の人々が飢えに苦しんでおり、さらに多くの食料を必要としていると彼は付け加える。

また、ジョー・バイデン米大統領率いる政権は、食料安全保障の問題解決に取り組み、各国が必要としている食料を自給自足で賄えるように手助けする世界中のプログラムと農業のプログラムに数十億を割り当てている。

オマーンの訪問は非常に生産的だったとフェルナンデス国務次官は言った。彼は両国の「歴史的」で「戦略的」な絆を称賛し、両国間の貿易が近年30%増加していると指摘した。

フェルナンデス国務次官は、米国も属するI2U2グループのなかで、インド、イスラエル、UAE間のより広い地域の協力体制を奨励し、そのなかでインドは食料とエネルギーの安全保障に必要不可欠となる戦略的なプロジェクトを推進する取り組みで重要なパートナーになると話した。

I2U2は、各地域の水、エネルギー、輸送、健康、宇宙に関連するセクターのプロジェクトを推進し、投資もおこなうことを目的とした共同イニシアチブである。

「インドはI2U2に多くのものをもたらしてくれました」とフェルナンデス国務次官は言う。同国は「食の回廊」を築き、グジャラート州で大規模なエネルギー・プロジェクトを立ち上げていると彼は付け加えた。これは地域の統合、ならびに世界的な食料とエネルギーの安全保障に欠かせないものになるだろう。

フェルナンデス国務次官はUAEについても、気候に関連した問題に対処する取り組みのうち、特にエネルギーの主要な供給源として、また主要な二酸化炭素の排出源として、同国が果たしている役割を考慮して称賛した。

「我々はUAEが気候変動の問題を解決するために取り組んでいることからいい刺激を受けています」と彼は言う。

UAEは今年の終わりに国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)の開催国となる予定だ。

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