
ロンドン:イランの女子学生は、学業から遠ざけるために故意に毒物にさらされていると、ファールス通信の報道で政府閣僚が主張した。
イランのユネス・パナヒ保健副大臣は、「何者かがすべての学校、特に女子校の閉鎖を望んでいる」と述べ、生徒たちは「意図的に化学物質による中毒を引き起こされている」とした。
ゴム市では11月以降、数百件の呼吸器系の中毒症例が報告されており、この1週間だけでも15人の少女が入院している。
同国西部の都市ボルージェルドでは、82人の生徒が一酸化炭素中毒の疑いで入院した。症状には、吐き気、頭痛、咳、呼吸困難、不整脈などが含まれていた。
テヘランを含む他の4都市の10数校でも同様の事例が報告されている。
ゴム市の生徒の家族は今月初め、説明を求めて市庁舎前に集まり、「安全でない学校はいらない」「学校は安全でなければならない」と訴えた。
今回の事件で犯行声明などは出されていないが、イランでは9月に22歳のマフサ・アミニさんが警察に拘留中に死亡したことに端を発した反政府デモの波が押し寄せている。
若い女性(多くは学生)は、1979年のイスラム革命以来、権力を握ってきた聖職者体制の打倒を目指す全国的な暴動で重要な役割を担ってきた。
人権団体は、イランの治安部隊が全国で500人以上を殺害し、数千人を投獄しているとして非難している。