
イエメン、アル・ムッカラー:週末にイエメン政府軍の司令官1人が殺害された。フーシ派の部隊との別の衝突では1人が負傷した。
第63旅団第1大隊の司令官であるシャディ・アル・メジ大佐は5日朝、サーダ県バクム地区で親イラン武装勢力フーシ派から攻撃を受け、致命傷を負った。サーダ県のハディ・タルシャン知事がアラブニュースに明らかにした。
レザ、バクム、ケタフ、アル・ボウカ、マランなどのサーダ県の紛争地域での攻撃は、国連が停戦を仲介したにもかかわらず続いており、フーシ派の部隊は政府軍の兵士を中心地から追い出そうとしている、と同氏は述べた。
「フーシ派は毎日のように停戦協定を破っており、散発的な衝突が続いている」とタルシャン氏は述べた。イエメン政府とアラブ連合軍は停戦の遵守にコミットしている、と同氏は補足した。
4日夜には、フーシ派が中部マアリブ県で政府軍を攻撃し、別の軍司令官が負傷した。
第13歩兵旅団の司令官であるアクラム・アル・アデミ准将は、マアリブ市の南にあるアル・ベラク・アル・シャルキ山で行われた激しい戦闘で負傷した。地元の軍当局者がアラブニュースに明らかにした。
アル・アデミ氏は、同氏の兵士がフーシ派の撃退に成功した後、マアリブの病院に搬送されたと、その人物は話した。
アル・ベラク・アル・シャルキ山はマアリブ市に最も近い、戦闘が続いている戦場だ。
マアリブは、2021年初頭に始まったフーシ派の大規模な軍事攻撃の標的になった都市だ。
4月2日に発効した、国連が仲介した停戦の下、猛攻撃を一時停止しているにもかかわらず、フーシ派は同市への進軍を不定期に続けている。
200万人以上の避難民が暮らすマアリブでは、フーシ派が攻撃を開始して以降、数千人の兵士・民間人が死亡している。
一方、イエメンのムアンマル・アル・エルヤニ情報大臣は、フーシ派がサヌア市のアセル地区とアル・ラウドハ地区、サヌア県のハマダン地区とバニ・マタル地区で財産を没収していると非難した。
フーシ派は要員や軍用車両を送り込み、広大な土地を国有地や寄進地という名目で没収している、と同氏は述べた。
フーシ派は、地元の人々を追い出し、彼らの仲間と入れ替えることによって人口動態に変化をもたらそうとしている、と同氏は付け加えた。
「我々は国際社会、国連、米国特使に対し、これらの犯罪行為を非難するよう求める。そして武装勢力フーシ派に圧力をかけ、フーシ派支配地域の土地・不動産を組織的に盗むのを直ちにやめさせてほしい」と同氏は述べた。
国連専門家パネルが最近発表した報告書によると、フーシ派は、西部ホデイダ県やイエメンの他の地域で、イエメン人が所有する不動産や土地を没収・売却することによって数十億イエメン・リアルを得ている。その結果、数百人の地元住民が家を失い、生計を立てられなくなっている。