
ロンドン:世界各地から集まった女性指導者たちが、イランの女性運動の支援にさらに力を入れるよう国際社会に求めた。
ドイツのアンネグレート・クランプ・カレンバウアー元国防相は、ブリュッセルで開催された国際女性デーの会議で演説し、「政権と戦う」女性や少女たちが抗議している姿を見て「謙虚な気持ちになった」と語った。
元国防相は「私は自問する。街頭に出る力や自分の子供たちを外に出す勇気、政権と戦う力が私にあるだろうか、と」と続けた。
「このような力、特にイランの女性たちの強さは人間の力と決意の表れであり、イランの国境をはるかに越えるものだ」
「あなたたちは世界に勇気を与えている。国際社会は立ち上がらなくてはならない。これは私たちの戦いであり、彼女たちの力にならなければならない」
女性に対する暴力について国連に特別報告を行ったことのあるヤキン・エルトゥルク氏は、次のように述べた。「私は、性的な従属と女性蔑視の法律や姿勢がイスラム共和国に深く織り込まれ、それが同国の最も大きな特徴の1つであることを直接目撃した」
そして「ジェンダーの平等は世界的な関心事。イランの女性の闘いには今日的な意味があり、世界的に女性の闘いの大義になっている」と続けた。
カナダ保守党で党首を務めていたキャンディス・バーゲン・ハリス氏は、イランの政権に「宥和政策をもって臨む」国は「自らの手も血に染まっている」と警鐘を鳴らした。
ベルギーの国会議員キャスリーン・ディポーター氏は「皆さんや、イランで立ち上がった勇敢な女性とともに私がここに立っている理由は、皆さんの大義や私たちの大義、女性の大義に正義があると強く信じているから」と語った。
22歳のクルド人女性マフサ・アミニさんが悪名高き道徳警察の勾留中に死亡し、抗議活動が巻き起こった。イランは6か月近く、その渦中にある。
彼女の死によって、女性や社会少数派の生活水準や差別に対する積もり積もった不満が爆発したのだ。
イラン国民抵抗評議会のマルヤム・ラジャヴィ会長は、無慈悲な政権に抗議する「勇敢でへこたれない女性たちが、アリー・ハメネイ最高指導者にとって「永遠の悪夢」になっていると語る。
「100年前、女性は投票権のために闘った。今は、非文明的な社会を自由・正義・平等な世界に変えるために闘っている」
「これまでにない規模の革命がイランで起こっており、女性を蔑視する圧政的な政権に力を合わせて立ち向かっている」
ラジャヴィ氏は国連に対し、政権の暴力を「調査して、断固たる措置を取るよう」求めている。
先週だけでも、イランに31ある州の10州の30の学校で100人以上の生徒が呼吸困難を訴えて病院へ搬送された。ホワイトハウスで広報部門を率いていたリンダ・チャベス氏もそれは承知している。
「抗議活動に従事し、政権の標的となっているのは単なる女性ではない。女生徒たちだ。学校に通う少女がイラン全土で文字通り毒を浴びせられている」