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サウジアラビア皇太子は、米国との違いは最小限であると述べ、フーシ派との平和はまだ可能であることを示唆している

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28 Apr 2021 03:04:02 GMT9
28 Apr 2021 03:04:02 GMT9
  • 同盟国と協力してイラン問題を解決する *フーシ派は交渉のテーブルにつくべきである

ラワン・ラドワン・ジェッダ

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は25日、米国を戦略的パートナーとし、同盟国と協力してイランの「好ましくない行動」に対する解決策を見出していくという、王国の外交政策に関するビジョンを示した。

皇太子は、石油依存からの脱却を目指した社会・経済面での野心的な詳細計画である「ビジョン2030」の5周年を記念して行われた90分間のテレビインタビューで、世界の中でのサウジアラビアの位置づけについて多くの時間を割いて述べた。

皇太子は、サウジアラビア政府は米国のバイデン政権とほとんどの問題で合意しており、意見の相違が残る項目についても、合意できる落ち着きどころを模索しているとも説明した。

「すべての家族でそうであるように、兄弟でもすべての問題や事柄について100%同意しているわけではない。これは、政府に関しても同様だ」と皇太子は語った。

 

米国の政権が変わったので、「立ち位置の差は事柄によって増減するが、我々はバイデン大統領の政策の90%に同意しており、何らかの形でそれを強化したいと考えている」

「まだ相違が残るおよそ10%の事項については、リスクを軽減し、理解を得るように努めている。何しろ米政権とは80年以上も我々はパートナーであり続けている」

皇太子はまた、イランは隣国であり、「我々は良好な関係を築けることを望んでおり、その成長と繁栄を望んでさえいる。我々が問題としているのは、イランの核開発、地域の代理勢力への支援、弾道ミサイル計画などの好ましくない行動である。我々はパートナーと協力して、これらの問題の解決策を模索している」と述べた。

イエメンのサウジアラビアが主導する連合勢力が、同国の正統な政府を回復するための戦いを続ける中、イランが支援するフーシ派民兵は、サウジアラビアの和平案を拒否し、武装したドローンや弾道ミサイルでサウジアラビアの民間人やエネルギーインフラの目標を攻撃し続けている。

皇太子は、「世界のどの国も、国内に民兵勢力の存在を許す国は無い」と述べた。「我々は、フーシ派が交渉のテーブルにつき、すべての人の権利を保証する解決策が見つかることを望んでいる」

「フーシ派がイラン政権と密接な関係にあることは間違い無いが、フーシ派が結局はアラブ人であることにも間違いはなく、この紛争を終わらせるためには、兄弟間で協力しなければならないことは避けられない」

皇太子は、サウジアラビアは過激派の犠牲になっていると主張する。「サウジアラビアは、世界中の過激派のプロジェクトやテロ行為の主な標的となってきた」と述べ、「世界中の過激派が、どこを標的にするかを考えるとき、最初にサウジアラビアを思い浮かべる」と語った。

皇太子が説くところでは、過激派は、経済成長や観光客誘致、雇用創出とは相容れないため、サウジアラビアに居場所を見つけることが出来無かった。

皇太子は、主要な外交政策のドクトリンを定義するよう求められたとき、「我々の外交政策上の関心は、サウジアラビアを利するかどうかである」と簡明に応えている。

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