
ロンドン:レバノンの国内治安部隊はヒマワリの種の中に隠した麻薬の錠剤を同国北部の刑務所に持ち込もうとする企てを阻止した。
25歳のレバノン人の男が、トリポリの南にあるバトルーン刑務所の受刑者に3袋の種を届けようとして逮捕されたと3月7日、当局者が明らかにした。中身を取り出した殻の中には半分に割ったカプタゴンとアーテン(トリヘキシフェニジル)の錠剤が詰められていた。治安部隊はツイッターに、押収した薬物を映した短い動画を投稿した。
逮捕の日付と押収された錠剤の量は、現時点では明らかにされていない。関係者によると、錠剤の受取人と、共犯とされる人物はトリポリの麻薬取締当局へ取り調べのために移送されたという。
今回の発表の1日前には、国内治安部隊は計96万錠のカプタゴンと208キロの大麻が絡んだ2件の密輸の企てを阻止したと明らかにしている。
サウジアラビアは、2021年4月にジェッダ・イスラミック港の税関職員がザクロの実に隠されたカプタゴン500万錠以上を押収して以来、レバノンからの野菜や果物を禁輸としている。その後、2021年の外交騒動の最中にレバノンからの貨物は全面禁輸とされた。
2022年10月、レバノン税関はベイルートの国際空港で約16万錠のカプタゴンを押収した。当局者によると、貨物はカタールの首都ドーハ経由でオマーンに送られる予定だった。