
エルサレム: イスラエル軍は土曜日、パレスチナの武装勢力が迫撃砲により国境を超えて攻撃してきたことを受け、戦闘機でガザ地区を支配するイスラム勢力ハマスの拠点を攻撃したと発表した。
イスラエル軍戦闘機は「ガザ地区北部のハマスのテロ組織を標的として攻撃し、その中には、武器保管施設とハマスのテロ組織が利用する地下基盤設備が含まれていた。」と、同軍は英語の声明文の中で述べている。
負傷者が出たとの報告はなかった。
この攻撃は、金曜日にガザ地区から国境越えの攻撃が行われたことや、発火装置が付いた風船がイスラエル南部に向けて打ち上げられたことへの対抗措置として行われたものである。
イスラエルは、金曜日に受けた最初の攻撃への報復として、ガザ地区南部の軍曰く「ハマスの軍事ポスト」を戦車で攻撃した。
最近の武力衝突の高まりは、イスラエルが占領しているヨルダン川西岸地区の領土をイスラエルが併合することを認めるという物議をかもしているドナルド・トランプ米大統領の和平案にパレスチナが激怒したことが背景にある。
しかしこれまでのところは、昨年の武力衝突のような規模には至っていない。
イスラエルは、木曜日の夕方に3発のロケット弾が発射されたことを受けて金曜日朝に、ハマスを標的とした空爆を行い、それによる負傷者も損失も出なかったと軍は発表している。
ハマスとイスラエルは2008年以来3度の戦争を戦ってきているが、停戦と引き換えに、ガザ地区に壊滅的な影響を与える封鎖をイスラエルが緩和してきていることから、過去1年間にわたり、イスラム教のパレスチナ側は、ユダヤ教のイスラエルと徐々に非公式な停戦合意を形成しつつある。
AFP