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イエメンのホデイダで先月、民間人12人が地雷で死亡

国連ホデイダ合意支援ミッション(UNMHA)の責任者であるマイケル・ベリー少将(左から2人目)が、ホデイダ県で地雷除去チームのメンバーと話をしている(2023年3月13日撮影)。(AFP)
国連ホデイダ合意支援ミッション(UNMHA)の責任者であるマイケル・ベリー少将(左から2人目)が、ホデイダ県で地雷除去チームのメンバーと話をしている(2023年3月13日撮影)。(AFP)
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17 Mar 2023 04:03:06 GMT9
17 Mar 2023 04:03:06 GMT9
  • 国連ホデイダ合意支援ミッションは、死者に子供6人と女性1人、負傷者に子供5人が含まれていると報告した
  • 2017年以降、フーシ派は紅海沿岸のホデイダ県に数万個の地雷を敷設し、政府軍の攻撃を阻止している

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イエメン西部ホデイダ県で先月、地雷の爆発により民間人12人が死亡、9人が負傷した。国連の監視団が発表した。

国連ホデイダ合意支援ミッションは、死者に子供6人と女性1人、負傷者に子供5人が含まれていると報告した。死傷者数は前年同月比で30%増加したが、今年の1月と比べると9%減少した。

ホデイダのアル・ガラヒ、アドゥラヒミ、バイト・アル・ファキ、アトゥヘイタ、ヘイズなどで死者が出た。

2017年以降、フーシ派は紅海沿岸のホデイダ県に数万個の地雷を敷設し、政府軍の攻撃を阻止している。過去6年間でイエメンの民間人数百人が地雷敷設区域で死傷している。

サウジアラビアが出資するプロジェクト「マサム」(イエメンの地雷除去プロジェクト)の地雷除去要員は、ホデイダ県の2月の民間人死傷者数は31人だったと報告した。

ホデイダでマサムの地雷除去チームを率いるサミ・ヘマイド氏は16日、アラブニュースに対し、2月に少なくとも30人の民間人が死傷し、ホデイダの民間人死者の80%以上がフーシ派支配地域で記録されたことは、フーシ派が地雷を敷設していること、それらの地域で地雷除去作業が足りていないことを示していると話した。

フーシ派支配地域では、死者を出した地雷の爆発が数多く記録されているが、マサム・プログラムのおかげで、今年に入ってから政府支配地域で記録されたのはわずか2件だ、とヘマイド氏は述べた。

「フーシ派がホデイダのさまざまな場所に埋めた数万個の地雷は、我々のチームによって回収された。こうした取り組みのおかげで、記録されている地雷関連の死亡事件は比較的少ない」とヘマイド氏は話した。同氏は、フーシの支配下にあるホデイダ地域出身だ。

地元住民は地雷を除去するよう何度も頼んだが、フーシ派は拒んでいる、と同氏は付け加えた。「地元の農場経営者はフーシ派の管理者に金を支払って、自分たちの土地にある地雷を除去してもらっている」

マサムは、2018年半ばに活動を開始して以来、イエメンの約4510万平方メートルの土地から39万586個の地雷、対戦車地雷、簡易爆発物、不発弾を除去している。

同時に、イエメン地雷対策センターは16日、中部マアリブ県で起きた洪水で、フーシ派が仕掛けた地雷が見つかったと発表した。同センターは地元住民に対し、地雷をいじらず、気づいたら地雷除去部隊に連絡するよう警告した。

マアリブ県ラグワン地区に住むサレハ・ア・シャダディ氏はアラブニュースに対し、最近この地域で洪水が起きた後、数百個の地雷が畑や土地に出現しており、地雷除去要員は現在それらを除去しようとしていると話した 

「地雷を恐れて、農場経営者の大多数が農場をやめた。農機具を持っている人たちも同じ理由で農地での作業を拒否している」とア・シャダディ氏は述べた。

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