
ロンドン:20日に発表された「世界幸福度報告書」によると、2020年から2022年にかけて、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、バーレーンがアラブ諸国の中で最も幸福な国となった。
経済的な不調と政治危機に苦しむレバノンは、アラブ諸国の中で最も不幸な国となり、本調査で測定された137カ国中下から2番目だった。
「危機の時代における世界の幸福、信頼、社会的つながり」と題されたこの報告書は、新型コロナウイルスのパンデミックにまたがる3年間、世界中の回答者を対象に調査したものだ。
報告書では生活評価、ポジティブな感情、ネガティブな感情という3つの主要な指標を通して幸福度を測定している。幸福度ランキングは、生活評価の3年平均に基づいている。
また、1人当たりの国内総生産、社会的支援、健康寿命、人生の選択をする自由、寛大さ、汚職の不存在という、いくつかの要素もこの調査で考慮された。
「生活評価に関する国別ランキングは、両端のみ他と大きく異なっている。フィンランドはトップであり、アフガニスタンとレバノンは最下位である」と報告書は述べている。
調査対象137カ国のうち、アラブ諸国のトップ3は、UAE(26位)、サウジアラビア(30位)、バーレーン(42位)となった。
リストアップされた13カ国のうち、世界の上位3分の1に入ったアラブ諸国は上記の3カ国のみだった。
アラブ諸国のうち、ジブチ、クウェート、リビア、オマーン、カタール、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンの9カ国はリストアップされなかった。
ランキング下位には、アルジェリア(81位)、イラク(98位)、パレスチナ(99位)、モロッコ(100位)、モーリタニア(103位)、チュニジア(110位)、エジプト(121位)、ヨルダン(123位)、コモロ(130位)、レバノン(136位)が含まれる。レバノンの後に続くのはアフガニスタンのみだった。
「世界幸福度報告書」では、2022年の善意ある行動の数がパンデミック前に比べて約4分の1増加したことなど、いくつかの驚くべき結果が報告されている。
このデータは、国民の信頼の向上が世界各国のパンデミック対応における成功につながったことを示すさまざまな研究を裏付けているように見える。
「高い信頼の恩恵は、不健康、失業、低所得、差別、治安の悪い街など、逆境にある人々にとって特に大きかった」と報告書は述べている。
また、生活評価指標は 「引き続き非常に回復力がある」とし、パンデミック期間中の世界平均は 「2017年から2019年のパンデミック前の年と同じくらい高い」と付け加えている。