
ベイルート:月曜、イドリブ北西部で少なくとも6人のシリア政府軍兵士が、トルコの爆撃によって殺害された。この爆撃は、死者を出したシリア政権軍の攻撃に対する報復だったと、戦争監視者は言う。
トルコは火種となったサラケブの町の南に配置された政権軍へも攻撃を行い、さらに20人の政権軍兵士に怪我を負わせたと、英国のシリア人権監視団は述べた。
アンカラの国防省によれば、この攻撃はトルコ軍に4人の死者を出したイドリブでのシリア政権軍による爆撃を受けてのものだった。
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はこの攻撃を「進行中の作戦」と呼び、反撃で30~35人のシリア軍兵士を殺害したと述べた。
エルドアンは政権が同盟を結ぶロシアに対し、アンカラの対応を邪魔しないように要請した。
タイイップ・エルドアン大統領の公正発展党の広報担当者は、トルコはシリアのイドリブ地域での部隊展開をロシアに通知していたと述べ、6人のトルコ軍兵士がシリアの爆撃によって殺害される前にトルコ軍の動きについて通知を受けていなかったとするモスクワの主張を否定した。
シリア政府軍を支援するロシアはこの攻撃の後で、イドリブでのトルコの作戦行動を事前に警告されなかったため、トルコの職員が銃火を浴びることになったと述べていた。
「ロシアに通知がなかったとする声明は正しくありません。トルコはロシアに対し、定期的かつ遅滞なく情報を提供しています。また、最近のこの出来事についても通知を行いました。情報が共有されなかったというのは真実ではありません。実施中の仕組みは常に活用されていました」と、オメル・セリクはTwitterで述べた。
アンカラが反政府組織を支援しているシリア北部および北西部の一部を拠点とするトルコ軍兵士が、シリア軍と衝突するのは稀なケースである。
この衝突は、最近数週間で激しさを増すダマスカスとモスクワの攻撃にさらされてきたこの地域において、戦闘がさらに激化するリスクを高めており、数十万の人々が退去を余儀なくされている。
エルドアンは先週、アンカラはイドリブに配置した部隊のいずれかが攻撃により脅威にさらされた場合、ダマスカスに対して軍事力を使用するだろうと警告していた。
トルコは政権軍の攻撃を防ぐためのトルコ・ロシア間の協定の一部として、この地域に12の監視所を置いている。
トルコメディアは日曜、トルコ軍が監視所に駐留する部隊を増強するため、同地域に増援部隊を送ったと報じた。
AFP