
ハルツーム:スーダンの軍指導部と民主化勢力は、「文民政府樹立のための合意書の調印を遅らせる」との共同声明を1日早朝に発表した。
当初は同日午後に調印が予定されていたが、スーダン軍と強力な準軍事組織である迅速支援部隊(Rapid Support Forces:RSF)との間の治安分野に関する協議が行き詰まったと見られ、延期された。
声明では、「最終的な政治合意を交わす日程を決めるために1日に会議を開くはずだったが、いくつかの問題で合意に至ることができず、調印が実現しなかった」と述べられている。
スーダンでは、アブドゥルファッターフ・ブルハン将軍が主導した軍事クーデターによって、西側が支援していた連立政権が2021年10月に倒れ、民主化プロセスが短命に終わった。その後は混乱が続いている。
だが昨年10月、軍とRSF、それに多数の民主化勢力が暫定合意を締結し、権力移行プロセスを回復させることを誓った。
ここ数か月間は、諸外国の仲介によってハルツームでワークショップが開かれ、最大の政治課題について一致点を見出すべく努力が重ねられていた。そこには、より包括的な最終合意を目指そうとの思いがあった。
治安部門の改革のほか、RSFの軍への統合(これは今週の議題でもあった)が主な論点となっている。しかし、明確な成果のないまま、先月29日に話し合いが終了した。