テヘラン、イラン:14日、数万人のイラン人が、あるものは「アメリカに死を」、「イスラエルに死を」などと唱えながら、首都テヘランを行進し、パレスチナへの支援を毎年示すエルサレムの日を祝った。
集会にはイブラヒム・ライシ大統領はじめ、イラン高官が参加した。
1979年、イランでのイラン革命以降、アル=コッズの日としても知られるこの日を記念する集会は、通常、聖なるラマダン月の最終金曜日に行われてきた。
イスラエルは1967年の第3次中東戦争で東エルサレムを占領し、首都に併合した。パレスチナ人は、将来の首都としてエルサレムの東部地域を求めている。エルサレムはアル・アクサモスクの聖地であり、イスラム教では3番目に神聖な寺院である。神殿の丘としてユダヤ教徒に崇拝されている建物一帯は、ユダヤ教の最も神聖な場所でもある。
モハンマド・ガーリーバーフ国会議長はデモ隊に向け、イスラエルは地域問題の「根源」であり、パレスチナ人民兵らがイスラエルの計画を阻んでいるところだ、と語った。
イランは数ヶ月にわたる反政府抗議に揺れていたが、この集会はその後初めてのアル=コッズの日のデモとなった。
イランの厳しいイスラム教服装規定に違反したとして道徳警察に拘束された22歳のクルド・イラン人女性が9月に亡くなったことに端を発し、抗議の波が押し寄せた。抗議は、イランを支配するシーア派聖職者の転覆を求める声へと急速に拡大し、40年にわたる支配への大いなる挑戦となった。イランはこの混乱の責任を外国勢力にあるとしてきた。
14日、参加者らは異なる10の地域からテヘラン大学のキャンパスに集まり、金曜正午の祈りで式典は終了した。
AP