• ハルツームのサウジアラビア大使館はスーダン在住のサウジアラビア市民に対して自宅で待機し緊急時には連絡するよう勧告した
• 国連安全保障理事会のメンバー国は紛争当事者に危機解決のための対話への復帰を求めた

リヤド / ニューヨーク：サウジアラビア、UAE、米国の外相級閣僚が、土曜日、スーダンの現況と紛争の激化について電話会談で意見を交わしたとサウジ通信社が報じた。

電話会談で外相らは、軍事行動の拡大の停止と民間の政治勢力と軍の包括協定への復帰を呼びかけた。

サウジアラビア政府は、また、外務省発表の声明で、スーダンでの衝突を深く憂慮しており、関係する各グループに対して紛争ではなく対話を選択することを呼びかけた。

ハルツームのサウジアラビア大使館はスーダン在住のサウジアラビア市民に対して自宅で待機し緊急時には連絡するよう勧告した。

土曜日に投稿したツイートで、サウジアラビア外相のファイサル・ビン・ファルハーン王子は、「私たちは、スーダンの兄弟たちに対し、軍事行動の速やかな停止、最大限の自制、軍事行動拡大の回避を求めます。私たちは、兄弟たるスーダン国民の発展と能力を守ることによって彼らの利益を最優先し、スーダンとその兄弟たちのために安全、安定、繁栄を達成する政治的宣言の達成を目指す包括協定に復帰することを呼びかけます」と、述べた。

国連では、安全保障理事会のメンバー国が紛争当事者に、敵対行為の即時停止と危機解決のための対話への復帰を求めた。

現在までに27人が死亡と戦闘員と市民合わせて180人の負傷が確認されている、スーダン軍と即応支援部隊の軍事衝突に対して、安保理メンバー国は深い懸念を表明した。

人道的アクセスの維持と国連職員の安全の確保の重要性を安保理メンバー国は強調した。また、「スーダン共和国の統一、主権、独立そして領土保全への強いコミットメント」についても安保理メンバー国は再確認した。

UAE政府はスーダンの全当事者に対して自制と軍事行動拡大の停止そして対話による危機の終結に向かうよう呼びかけたと、サウジ通信社が報じた。

サウジ通信社は、ハルツームのUAE大使館が「スーダンの状況の展開を大きな関心を持って注視しており、軍事行動拡大の停止と関係する各関係組織間の危機の平和的解決への取り組みを重要視するUAEの姿勢を再表明した」と伝えている。

アラブ連盟のアハマド・アブル・ゲイト事務総長は、スーダンでの武器使用を非難し、現在の軍事行動の拡大について即時停戦を呼びかけた。

エジプト外務省も同様の声明を発表し、スーダンの全ての当事者に最大限の自制を求めた。

その一方で、エジプト軍は、スーダンの状況を注視しスーダン側の関係当局と連携してエジプト軍の安全を確保していると、エジプト軍報道官のガリーブ・アブドゥル・ハフェズ大佐が土曜日に述べた。

ハフェズ大佐の声明は、スーダンの準軍事組織である即応支援部隊が、スーダン北部のメロウェでスーダン軍との衝突の後、即応支援部隊に「降伏する」エジプト軍兵士を収めたとする未検証のビデオを公開したことを受けてのものである。

チュニジア外務省は、スーダンの関係組織に対して、「最高度の自制心」を示すよう求める声明を発表した。

土曜日には、スーダン軍と同国の準軍事組織の間で激しい衝突が首都と各地で発生した。混迷を極めるスーダンで紛争が拡大する恐れが高まっている。

首都ハルツームでは、中心部やバフリ地区を初めとする数か所で激しい銃声が響いた。

* エファレム・ コッセイフィ、ロイター通信、AFP、AP通信