Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • カタール、戦闘が続くスーダンに救援フライトを飛ばし避難民を退避

カタール、戦闘が続くスーダンに救援フライトを飛ばし避難民を退避

カタール、戦闘が続くスーダンに救援フライトを飛ばし避難民を退避
カタール、戦闘が続くスーダンに救援フライトを飛ばし避難民を退避
Short Url:
06 May 2023 07:05:36 GMT9
06 May 2023 07:05:36 GMT9
  • 救援フライトは食料約40トンをスーダンに運んだ後、避難民150人を乗せて出発した
  • WHOは、5日にUAEと共同で約44万4000ドル相当の緊急医療物資をスーダンに送ったと発表した

ポートスーダン:スーダンで二人の将軍の間の権力をめぐる戦闘が続く中、カタールは6日早朝、約40トンの食料を載せた救援フライトをスーダンに飛ばし、その航空機で150人を避難させた。

カタール空軍のC-17グローブマスターは、戦闘で破壊された首都ハルツームの約670キロメートル北東にあるポートスーダンに着陸した。この港湾都市は戦闘を免れており、出国する人々にとっての数少ない安全な中継地点の一つとなっている。ここからは空路で避難するか、紅海を渡る船でサウジアラビアのジェッダに向かうことになる。

避難民たちは、カタールの長距離航空会社であるカタール航空のシンボルマークが入ったC-17に乗り込んだ。そのうちの何人かに話を聞いたところ、ハルツームを脱出してこの飛行場に来る間に「とても怖い、恐ろしい」状況に直面したという。

避難して今はカタールで暮らすスーダン人医師のネマト・アラー・サベル・イブラヒムさんは、「私たちは依然として多くの困難に直面していました。治安部隊が戦闘にかかりっきりになっているせいで国内の治安が悪いためです。避難の途中で暴徒に出くわしました」と話した。「移動の負担だけでなく、治安部隊と即応支援部隊それぞれの検問所がいくつもありました。しかし、無事にポートスーダンに着くことができたことを神に感謝します」

アブドゥルファッターフ・ブルハン将軍率いる国軍とモハメド・ハムダン・ダガロ将軍率いる準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の間の緊張が数ヶ月にわたって高まった末の4月15日、今回の紛争が始まった。この戦闘は都市部を戦場に変えた。諸外国政府は急いで外交官や数千人の外国人をスーダンから退避させた。

繰り返し停戦が宣言されているにもかかわらず、紛争当事者は短期的な戦闘停止の約束を守る姿勢さえもほとんど見せていない。カタールは以前、スーダンのダルフール地方の紛争当事者間の和平交渉や、スーダンと南スーダンの間のそれを仲介したことがある。

同じく避難して今はカタールで暮らすスーダン人のアリア・ヘレロさんは、「私たちは去ろうとしていますが、残念なことにハルツームは悲惨な状況です。ハルツームは終わっています」と話した。「私たちは胸に手を当てたまま去っていきます。家族を置き去りにしてきたので心配です。この状況を引き起こした者たちが復讐され罰せられるよう神に祈ります」

カタールの軍用機でスーダンに輸送された食料は、米、デーツ、油、レンズ豆、トマトソースなどだ。戦闘が続くスーダンでは店が閉まったままで食料の供給が乏しいため、飢餓が問題になりつつある。国連人道問題調整事務所(OHCA)によると、国内の物価は「高騰しており、多くの人が生活必需品を買えなくなっていると伝えられている」という。

在カタール・スーダン大使館のハレド・マフムード・オスマン首席公使は、フライト出発前にカタールの広大なアル・ウデイド空軍基地に集まった記者らに対し、この食料援助は「スーダン国民にとって極めて重要なものだ」と述べた。

同首席公使は次のように述べた。「スーダンではRSFの反乱によって不幸な出来事が引き起こされており、スーダンの全都市、特にハルツームで市民の生活が影響を受けている。病院、住宅地、市場、そして村から食料を供給している地域が被害を受けているのだ」

「全能なるアッラーに祈る。スーダンに早く平和が訪れるよう、スーダン国軍を支援するよう、反乱軍を始末するよう、あるいは彼らが降伏するようにと。つまり、彼らが民間人のために武器を捨てるようにと」

一方、世界保健機関(WHO)は、5日にUAEと共同で約44万4000ドル相当の緊急医療物資をスーダンのポートスーダン国際空港に送ったと発表した。WHOによると、戦闘開始直前に送られていた物資は「負傷者が多数出たため数日で底をついた」という。

AP

 

特に人気
オススメ

return to top

<