
カイロ:スーダンで続く武力衝突による死者数は民間人を含め604人に上ると、世界保健機関(WHO)が9日に発表した。この新たな数字は、紛争当事者の代表がサウジアラビアで協議を行っている最中に発表された。
WHOのタリク・ジャサレビッチ報道官は記者団に対し、戦闘に関連して5,100人以上が負傷したとも述べた。民間人の死傷者のみを追跡調査しているスーダン医師団は8日、死者は487人に達したと発表した。
この紛争は、アブドゥルファッターフ・ブルハン将軍が率いる軍と、モハメド・ハムダン・ダガロ将軍が指揮する「即応支援部隊」(RSF)と呼ばれる敵対する準軍事組織との間での数ヵ月にわたる緊張の高まりを経て、4月15日に始まった。
戦闘によって都市部は戦場と化し、国際移住機関によると、紛争が始まる前にすでに国内で避難していた370万人に加え、70万人近くが避難している。
サウジアラビア外務省は8日、沿岸部の都市ジェッダで行われている両陣営の代表団による協議はあと数日続く見込みであると発表した。
この協議は、戦闘の終結を願ってサウジアラビアと米国が提案した外交構想の一環である。一方でブルハン将軍は、RSFが住宅地を軍事拠点とし、民間人を人間の盾として使っていると非難した。
また、ブルハン将軍は8日遅くにエジプトのテレビ局「Al-Qahira Al-Akhbariya」のインタビューで、RSFが首都ハルツームからすべての軍隊を撤退させなければ休戦合意は成立しないと主張した。
「これが達成されなければ、サウジアラビアに行く意味も、交渉に参加する意味もない」とブルハン将軍は語った。「平穏を取り戻し、市民の安全を確保することができない構想は進めない」
RSFはブルハン将軍の声明に応答していない。
AP