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「アラブ諸国は緊密に協力して課題対処を」アラブ連盟首脳会議を前にヨルダン国王語る

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18 May 2023 02:05:08 GMT9
18 May 2023 02:05:08 GMT9
  • 首脳会議を前にしたインタビューでアブドッラー国王は、サウジアラビアとの絆を強調し、アラブ諸国の協力強化の必要性を訴えた

アラブニュース

リヤド:ヨルダンのアブドッラー国王は、ジェッダで開催されるアラブ連盟首脳会議の成功に自信を示し、すべての当事者に利益をもたらす確固たる経済協力関係を基盤としたアラブ世界の結束が、更に深化していくことへの期待を表明した。

サウジアラビア資本のアラビア語紙アシャルク·アル·アウサトのガッサン·チャルベル編集長とのインタビューで、アブドッラー国王はパレスチナ問題を始めとするアラブ諸国が直面する政治的課題に取り組む必要性を強調した。

国王は、1967年の国境線に基づき、東エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家を樹立することが非常に重要だと述べている。

また、「すべての関係者が首脳会議の成功に全力で取り組んでおり、サウジアラビアのムハンマド·ビン·サルマン皇太子の尽力により素晴らしい会議となることは間違いない」と会議の成功への自信を示した。

「首脳会議の成功に対する私の確信をさらに強めているのは、ここ数カ月間に我々が、強固な経済協力に基づいてより密接な関係を汎アラブ的に確立し、各国の国民に目に見える利益を確保する必要があるという認識の高まりを実感しているということだ」

「そうした必要性への認識があれば、政治的な意見の相違が一部であるとしても、我々の協力は強化されていくだろう」

アラブ世界は環境、ガバナンス、開発に関する幅広い共通の課題に直面しており、アブドッラー国王はこれらに対処するにはアラブ各国の協力強化が必要だと述べている。

「(アラブ世界の)国々は、相互利益を原動力とする緊密かつ深い協力が必要な、さまざまな課題に直面している」国王は語った。

「これらの課題には、将来の世代のための雇用機会を創出するための経済の活性化と発展、ガバナンスと改革の推進、汚職との闘い、難民や水問題、違法薬物への対処、教育と医療サービスの強化、環境問題への取り組みが含まれる」

アブドッラー国王は特に、、経済協力の深化がいかに地域の若者に希望の道を開き、安定と繁栄の強固な基盤を提供できるかを強調した。

協力的な努力と効果的な計画によって、紛争や緊張の結果苦しんでいる地域の生活水準を向上させることが可能だとも国王は述べた。

また、ヨルダンとサウジアラビアの二国間関係は、相互協力、話し合い、責任ある政策による安定の追求という原則の上に築かれた戦略的かつ歴史的なものであると国王は指摘した。

サウジアラビアのサルマン国王およびムハンマド·ビン·サルマン皇太子との良好な関係を国王は強調し、サウジアラビアで進行中の改革と発展を目にすることへの喜びを表明し、同国の取り組みを他国が見習うべき刺激的な模範であるとした。

文化、観光、芸術の促進とともに、経済の近代化を受け入れ、テクノロジーを活用し、そのプロセスに若者を参加させることは、それぞれの国だけでなく周辺地域にもプラスの影響を与えるとも国王は述べた。

アブドッラー国王は、サウジアラビアの皇太子とヨルダンのフセイン皇太子の友情と協力関係を強調し、「この世代のアラブの若者の志、能力、希望は、両国のさらに明るい未来を約束するものだ」と評価した。

インタビューの最後に、アブドッラー国王は、アラブ諸国がその集団的な可能性を実現し、開発プロジェクトを成功させ、公益にかなう繁栄と安定への道を開くための機会をさらに活かしていくことを望むと述べた。

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