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イエメン政府とフーシ派、戦闘で死亡した戦闘員52人の遺体を交換

フーシ派との衝突後の親政府戦闘員たち。2021年6月20日、イエメンのマアリブ近郊のカッサラの前線。(写真:AP)
フーシ派との衝突後の親政府戦闘員たち。2021年6月20日、イエメンのマアリブ近郊のカッサラの前線。(写真:AP)
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31 May 2023 04:05:24 GMT9
31 May 2023 04:05:24 GMT9
  • この交換はフーシ派がイエメン軍への砲撃を続ける中で行われた
  • ラヒジュ県でのドローン攻撃や地上攻撃で政府の兵士3人が死亡し4人が負傷した

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イランに支援された民兵組織フーシ派がイエメン軍へのドローン攻撃や地上攻撃をエスカレートさせる中、国際的に承認されたイエメン政府とフーシ派は戦闘で死亡した戦闘員52人の遺体を交換した。

現地で調停役を務めるハディ・ジュマーン氏は、この交換は今週に北部ジャウフ県で行われたと話し、白い埋葬布に包まれた遺体の山を載せて砂漠を走る数台のピックアップトラックの写真を見せた。

過去8年間、各紛争当事者から信頼されている部族の調停者や社会的名士が、今回と同様の遺体交換を数多く支援してきた。

今回の交換は、志望した戦闘員の親族の一部から、フーシ派が生け捕りした政府の兵士の手足を切断したり処刑したりしているとの訴えがある中で行われた。

アブドゥル・バシット・アル・シャジェアさんは、兄弟のアブドゥル・ワハブさんは戦闘中に捕らえられた後に処刑されたと話す。フーシ派のメディアでは彼が生きている姿を見せていたという。同派はその後、家族に彼の死を何ヶ月も知らせなかった。

アル・シャジェアさんは、「フーシ派は彼を他の捕虜と共に処刑しました。彼らの多くは負傷していましたが、銃撃されたり体に酸をかけられたりして処刑されたのです」と語る。遺体は焼けて彼の特徴が判別できなくなっていたため、彼の家族は遺体を見ても彼だとほとんど分からなかったという。

「3ヶ月前、私の家族はザマール病院の遺体安置所に彼の焼けた遺体があることを知ってショックを受けました。彼の特徴はかろうじて確認できただけでした」

今月から始まるはずだったイエメン政府とフーシ派の間の2回目の捕虜交換交渉が、相手側の支配下にある都市への訪問が妨げられているとして双方が非難を応酬したために延期されたにもかかわらず、遺体交換は行われた。

一方、イエメン軍によると、フーシ派がラヒジュ県のヤファエ地区でドローン攻撃や地上攻撃をエスカレートさせたことで政府の兵士3人が死亡し4人が負傷した。

フーシ派は包囲中の都市タイズの西部および東部でも地上攻撃や爆発物搭載ドローンで政府軍を攻撃した。エネルギー資源が豊富な都市マアリブを守る政府軍に対しても同様の攻撃が行われたことが記録されている。

別の動きもあった。イエメン政府が29日夜、スーダンに閉じ込められていたイエメン国民を全員退避させたと発表したのだ。この発表が出されたのは、イエメン人150人を乗せてスーダンを出発したイエメニア航空の航空便がサヌアに着陸し、退避したイエメン人が合計2894人となった直後のことだった。

マイーン・アブドルマリク・サイード首相は、「我が国の国民のポートスーダンからの退避を完了させるための各国家機関による全ての努力に感謝する」とツイートした。

イエメンのアフメド・アワド・ビン・ムバラク外相は次のように述べた。「フーシ派によるクーデター、国家の能力の略奪、国民に対する経済戦争のせいで能力が限られていても、正統政府が持てるあらゆるリソースを用いて国民に配慮し、邪魔になっている全ての障害を克服することは妨げられないと断言する」

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