
パリ:6月21日水曜日にパリ左岸にあるビルで大きな爆発があり、24人が負傷、煙がモニュメントを覆い、周囲の建物から避難する火災が発生した。爆発の原因は現時点では判明していない。
パリ警察当局によると、5区にある建物の正面が崩壊し、現在、救急隊が内部に取り残された人がいないか確認中だという。爆発は歴史あるヴァル・ド・グラース軍病院の近くで起きた。
パリ警察署長のローラン・ヌネズ氏によると、爆発があった建物は、1965年に設立された私立学校、パリ・アメリカン・アカデミーで、ファッションデザイン、インテリアデザイン、美術、文芸の授業を行っている。
火は食い止められたが、鎮火には至っていない。約270人の消防士が消火に当たり、緊急車両70台が出動した。
パリ警察当局がAP通信に明かしたところによると、24人が負傷し、うち4人が重体、20人が軽傷だという。当局者によれば、負傷者は主に爆風で足を吹き飛ばされた際に負傷したという。
5区当局は、この爆発と火災はガス漏れによるものであると発表した。
同地区のフローレンス・ベルトゥー区長は、「爆発は非常に激しかった」と述べ、建物からはガラスの破片がまだ落下している、と説明した。
パリの検察当局は、加重過失傷害の捜査を開始し、爆発が安全規則違反の容疑から生じたものであるかどうかを調査すると発表した。
パリのロール・ベキュー検事は、捜査当局は「爆発につながった規則違反や 個人による不注意があったかどうかを究明する」と語った。
パリ警察署長のヌネズ氏によると、消防士たちは、爆発によって「極めて不安定な状態になった」近隣の建物2棟への引火を防ぎ、避難させたという。目撃者と警察署長によれば、爆発で窓ガラスが数枚割れたという。
水曜日の夕方には、建物からは既に煙は上がっていなかった。救急車が通り過ぎるたびにサイレンが鳴り響いていたが、先ほどまで封鎖されていたサン・ジャック通りでは、住民が再び自由に移動し始めていた。
パリ・アメリカン・アカデミーのある生徒は、爆発から100メートルほど離れた建物にいたという。
「私は窓辺に座っていて、(爆発の)軽い爆風で大きな恐怖に襲われながら、窓から2メートルほど離れたところに移動しました」と、名字を伏せたアシールさんはBFMテレビに語った。
「私たちは(建物の)階下へ降りてきて炎を見ました」とアシールさんは語った。「警察が素晴らしいサポートをしてくれたため、私たちはすぐに避難しました」
200万人以上の人口が市内に密集し、歴史的な、場合によっては老朽化したインフラもあるパリは、ガス爆発が少なくない。2019年1月に9区で起きた爆発では4人が死亡、数十人が負傷した。
AP