
カイロ:アラブ農業開発機関(AOAD)は、レバノンにおける魚の養殖を強化するためエジプトに支援を要請した。
この件は、木曜日に行われた、エジプトのエル=サイード・エル=クセイル農業・土地開発相と、イブラヒム・エル=ドゥケリ事務局長率いるAOAD代表団との会談で取り上げられた。
エル=クセイル農業・土地開発相は会談の中で、同省とAOADが協力することの重要性を強調し、エジプトはアブドゥル・ファッターハ・エルシーシ大統領による指示の下、アラブ諸国に農業に関するあらゆる専門知識を提供すると付け加えた。
一方、エル=ドゥケリ事務局長はエジプトに対し、レバノンの養殖業者への技術支援を要請した。
そして、AOADは、「アラブ諸国における持続可能な食料安全保障システムを支援することへのAOADの関心」という枠組みの中で、レバノンに養魚場を設置し、この分野の人々を訓練していると述べた。
また、スーダンの農業部門を支援し、地元および地域の食料安全保障を改善する取り組みを提案した。
エル=クセイル農業・土地開発相は、エジプトがスーダンの支援に関心を持っていることを強調した。
エル=ドゥケリ事務局長はさらに、食料安全保障を強化するべく、エジプトとAOAD間の協力や将来のプロジェクトについて多くの問題を検討した。
そして、特に乳製品の生産と加工、畜産、人工授精などにおける協力に言及し、AOADの執行評議会で取り扱う議題と、来週カイロで予定されている会議の議題を確認した。
農業・土地開発省によると、エジプトの年間魚類生産量は約200万トンで、160万トンが養殖、40万トンが捕獲漁業で占められている。
エジプトは魚の養殖でアフリカ第1位、世界第6位である。
スーダンは天然資源、特に農作物が豊富であることから、ハルツームがAOADの本部を構える場所に選ばれた。
AOADは1970年に設立され、アラブ連盟の全諸国が加盟した1980年に現在の体制となった。