
【カイロ時事】エジプト保健・人口省は14日、新型コロナウイルス感染者がエジプトで確認されたと発表した。アフリカ大陸で初めてとなる。感染者は外国人と説明しているが、国籍など詳細には触れていない。声明を出し「感染拡大を防ぐ措置を取った。感染者は隔離され経過観察を続けている。症状はなく体調も安定している」と説明した。
エジプト政府によると、感染者と直接接触した人々への検査では新たな感染は見つからなかった。ただ、予防措置として14日間の自宅待機などを要請したという。
首都カイロの国際空港では、到着客の体温を測る検査体制が敷かれている。一方、エジプト航空は今月に入って、感染防止のため、2月中の中国本土発着便の運航中止を発表した。
世界保健機関(WHO)は1月30日、新型コロナウイルスで「緊急事態」を宣言した。その際、WHOのテドロス事務局長は、宣言に踏み切った理由として「医療制度の弱い国に広がったらどうなるか」と訴え、アフリカへの感染拡大を強く警戒していた。
JIJI Press