

サイード・アル・バタティ
ムカッラー:マイク・ポンぺオ米国務長官は、米海軍がイエメンの反政府武装組織フーシへ向けたイランの武器貨物を差し押さえた後、テヘラン政権に対する行動を求めた。
米海軍戦艦はイランの「設計と製造」と思われる武器を、150機の対戦車誘導ミサイルや3機のイランの地対空ミサイルなどと共に押収したと、米軍は述べた。
ミサイル発射巡洋艦、ノーマンディーは2日にアラビア海で(アラブ人の)伝統的帆船、ダウの舷側に横付けしたと米軍は述べた。
「押収された武器の中には、対戦車誘導ミサイル(ATGM)、“デラビー(Dehlavieh)”が含まれており、これはイランで製造したロシアのATGM、コルネットの複製だ」と、声明で述べられた。
「ダウ船で押収された他の武器類は、イランの設計、製造によるもので、3機のイランの地対空ミサイルなどもあった」と述べられた。
米軍によると、2日に押収された武器は、11月に別の米艦船によって押収されたものと「同一」だった。
ポンペオ氏はツイッターで次のように述べた。「米海軍は、イエメンのフーシに対する358機のイラン製ミサイルとその他の武器類の輸送を阻止した。これは、世界最大のテロ支援国、イランが国連安全保障理事会に公然と反抗し続けているもう一つの例だ」と、ポンペオ氏はツイッターに記載した。
「世界はイランの暴力を拒絶し、消失しつつあるイランに対する国連の武器禁輸措置を復活させるために今、行動しなければならない」とポンぺオ氏は述べた。
武器は現在、米国が保管しており、連携国は保管所を査察するよう求められている。
「これらの武器の出所はイランだと決定し、イエメンのフーシに向けられたものと判断され、これはフーシに対する武器の直接的、間接的供給、販売、輸送を禁止する国連安全保障理事会の決議に違反する」とアメリカ中央軍は述べた。
イエメン政府は、国際社会が武器輸送に関してイラン政権にもっと厳しい制裁を科すよう要望している。
イエメンのマンマール・アル・アリヤニ情報相は、フーシに対するイランの武器輸送は、国の不安定化や、何百人ものイエメン人の死亡の大きな原因となっていると述べた。
「米海軍が、武装組織フーシに向けられたイランの武器貨物を途中で差し押さえたというアメリカ中央軍による声明を私たちは歓迎する」と、アル・アリヤニ氏は13日にツイッターを通じて述べた。
情報相は、イランにもっと制裁を科し、反政府武装組織への武器輸出を止めるよう同国に圧力をかけるべきだと国際社会に呼びかけた。
武装組織フーシはイランの武器を使用して、軍事活動を拡大し民間人を殺そうとしてきた、と彼は付け加えた。
「私たちは、国際社会や国連安全保障理事会が、抑止効果のある制裁をテヘラン政権に科し、フーシへの武器や物品の密輸を停止するよう圧力をかけることを強く要求する」と、彼は述べた。
イエメンがこのように訴えたのは、米国がイエメンのフーシの戦闘員に送られる途中の、イラン製と思われる武器貨物を差し押さえたと発表したすぐ後だった。
2014年後半に始まった現在の紛争以前にも、代々のイエメン政府は、イランが反政府武装組織に軍事的、財政的、技術的援助をし、2015年の初め頃、国全体を掌握する手助けをしたと非難した。イランは、サウジ主導の連合がイエメンに軍事介入し、アブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領の権力を回復しようとした2015年以降、フーシへの武器輸送を増進させた。武器貨物は海上で、あるいは政府支配地域を通過するときに押収されてきた。
サウジ主導の大規模な軍事援助に支えられ、イエメン政府軍は武器密輸の入り口地点と考えられるアラビア海や紅海沿岸の主要な海港を管理下に置いた。
連合はイエメンの沿岸警備隊を強化し、武器や薬物の密輸と戦えるよう高速のボートを装備させた。
先週、イエメンの東部のマフラ県の沿岸警備隊当局は、サウジ主導の連合から数隻の武装ボートを受け取った。マフラ県のラジェ・バクリート知事は、ボートは密輸と戦う沿岸警備隊の役に立つだろうと述べた。
これとは別に、フーシは、世界最大の人道的活動を危うくしてきた危機を解決する重要な一歩に於いての援助に重い負担をかける恐れがある。
国連の指導者らや援助団体は13日にブリュッセルで危機的な会談を行い、飢餓の危機に瀕している何百万人もの人々への必要物資の引き渡しを縮小、または一時停止することについて話し合った。
フーシの指導者らが死亡
イランが後押しする反政府武装組織フーシは、政府軍との戦闘や、サウジ主導の連合による攻撃で死亡した武官の葬列をいくつか準備してきた。
先週、公式Saba通信のフーシ版は、反政府武装組織は、戦闘で亡くなったアブドゥル・ラテフ・サレー大佐、メイーン・アブドラ大佐、アブドゥル・バダエ・アル・フティ大佐、その他数名の指揮官の死を悼むと述べた。
マリブで110人以上の兵士や民間人を死亡させたフーシのドローン、ミサイル攻撃の後に続いて激戦が起こった先月始め以降、上級野戦指揮官を含め100人以上のフーシの戦闘員が死亡したと考えられている。