
アルジェ:アルジェリアの消防士たちは25日、非常に乾燥した北部各地で34人の犠牲者を出した山火事と闘っていた。この山火事によって家屋と海沿いのリゾートが破壊され、広大な森林地帯が黒焦げの荒れ地となった。
目撃した人々は「火炎を噴射するブロートーチのような」激しい炎の壁から逃げていたと述べ、テレビの映像は、黒焦げの車、焼け落ちた店舗、くすぶっている野原と低木地を映し出した。
激しい山火事は地中海沿岸にあるカビリア地方の山林で猛威を振るい、24日に気温48度に達した猛烈な夏の熱波にあおられた。
アブデルマジド・テブン大統領は、ベジャイア県ブニ・クシラで炎にとらわれ犠牲となった10人の兵士の家族に哀悼の意を表した、と国防省が発表した。
「私は今、どこにも行くところがありません。私の家と息子の家は山火事で全焼しました」と、義理の娘と孫娘を失った高齢の女性は涙ぐみながらAit Oussalahのテレビ取材で語った。
当局は、8000人超の民間防衛職員、500台超の消防車、複数のチャーター機を動員し、ここ数日間におよそ100か所の山火事を消火していると、経過を報告した。
25日午後までに、97か所の山火事のうちのほとんどは鎮火されたが、13か所がまだ燃えていた。内務省によると、気温が少し下がり、風が和らいだためだという。
ベジャイアの検察官は、山火事の原因と犯人と見込まれる者の調査を命じた。
数知れないほどの人々が火傷や煙の吸引による被害に苦しみ、山火事が起きた15の地域、特にベジャイア、ブイラ、ジジェルでは1500人超が避難した。
ここ数日間で、激しい山火事は隣接するチュニジアの特に北西部のタバルカ地方でも猛威を振るっている。現地のリポーターは甚大な被害を目撃し、ヘリコプターとカナディア製の消防飛行機が活動しているのを目にした。
AFP