
パリ:トルコが、今年発生した一連の壊滅的地震の影響により、2024年に開催される重要な国連生物多様性会議の開催国となることはできないと述べたと、会議を監督する国連組織が発表した。
国連生物多様性条約事務局によると、トルコ政府は、「2023年2月に発生した3つの破壊的地震が生み出した不可抗力の事態のため」、第16回締約国会議(COP16)の議長国を辞退することを決定したという。
第16回締約国会議では、地球の陸地、海洋、生物種を汚染、劣化、気候危機から守ることを目的とした昨年の会議での歴史的合意を土台として、さらなる進展を目指すことになる。
「自然との和平協定」として称賛され、気候変動についての記念碑的なパリ協定と類似するこの合意は、国連の生物多様性に関するプロセスに参加する190か国以上によって結ばれたもの。
生物多様性条約事務局は、今週ウェブサイト上で公開した書簡の中で、トルコは現在来年10月21日から11月1日に開催予定となっているこの会議を主導する立場から退く決定について「遺憾の意を表明」したと述べた。
他の国からの代わりを務めるという申し出を求めることになるという。
2030年までに地球上の30パーセントを保護地区として保全するという誓約を含む昨年の合意は、パンデミックに阻まれ、時に紛糾した4年にわたる交渉の末に達成されたもの。開催国であった中国は最終的に、カナダにおいて最終協議の議長国を務めた。
AFP