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ロシアがシリアを攻撃、市民3名死亡:モニター

戦争監視団は「土曜にロシア軍機がシリア北西部の都市であるイドリブ郊外を空爆し、少なくとも同家族の3名が死亡した」と伝えた。(AFP/File)
戦争監視団は「土曜にロシア軍機がシリア北西部の都市であるイドリブ郊外を空爆し、少なくとも同家族の3名が死亡した」と伝えた。(AFP/File)
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06 Aug 2023 01:08:25 GMT9
06 Aug 2023 01:08:25 GMT9
  • ロシアは長年にわたり、シリアの最後の反体制派の拠点を繰り返し攻撃してきた
  • シリア人権監視団は「ロシア軍が今朝、空爆を実行した」と述べ、市の西部が攻撃を受け、「同家族の3名が死亡、6名が負傷」と伝えた

ベイルート:戦争監視団は、土曜にロシア軍機がシリア北西部の都市であるイドリブ郊外を空爆し、少なくとも同家族の3名の民間人が死亡したと伝えた。

ロシアは長年にわたり、シリアの最後の主要反体制派の拠点を繰り返し攻撃してきた。しかし今年に入ってからは、6月下旬に暴力行為がエスカレートするまで、民間人が死亡するような攻撃は限られていた。

シリア人権監視団は「ロシア軍が今朝、空爆を実行した」と述べ、市の西部が攻撃を受け、「同家族の3名が死亡、6名が負傷」と伝え、救助隊は今も瓦礫の撤去作業を行っていると付け加えた。

英国を拠点とし、シリア現地網から情報源を得ている監視団グループは、「反体制派の拠点でもある同地区は、4回の空爆を受けた」とも付け加えた。

シリアのアサド大統領は、ロシアとイランの支援を受け、紛争初期に反体制派に奪われた領土の多くを取り戻した。

イドリブ県の大部分は反体制派に支配され、アサド政権の対抗武装勢力の最後の拠点のひとつとなっている。同地区を支配しているのは、シリアの旧アルカイダ系組織が率いる過激派組織「ハイアト・タハリール・アル・シャーム機構(HTS)」だ。

シリアの12年におよぶ戦争は、平和的な反政府デモに対する弾圧が、外国勢力や国際的な過激派を巻き込んだ致命的な紛争へとエスカレートして勃発したものだ。

この戦争で50万人以上が死亡、数百万人が避難している。

シリア政府と同盟を結ぶロシア政府と、反体制派を支援するトルコ政府が仲介し、2020年に停戦協定が結ばれてからは、定期的な衝突はあるものの、シリア北西部では同協定はほぼ守られてきた。

しかし、暴力行為がエスカレートしていく中で、6月25日にロシア軍が空爆を実行し、イドリブ県で少なくとも13名が死亡した。監視団は当時、同国における今年最大の死者をもたらした攻撃だったと伝えている。

死者の少なくとも9名は一般市民で、2名は子供だった。うち6名は、ジスル・アル・シュグールの青果市場で死亡した。

6月28日、シリア国防省は「シリア軍とロシア軍がイドリブ地区の反体制派の拠点を空爆した」と発表した。

この作戦は、近隣のハマー県の住宅地で「日々続く民間人への攻撃に対し」実行されたと同省は述べた。

空爆の実行日は明らかにされなかったが、監視団によれば、ロシア軍の空爆でHTSの戦闘員8名が死亡した翌日に同省の発表がおこなわれている。

反体制派が支配するイドリブ地区には、約300万人が暮らしている。その約半数は、国内の他の地域から避難してきた人々だ。

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