
ベイルート:レバノン軍の10日の発表によると、前日の夕方に弾薬を積んだトラックが横転して衝突事故を引き起こし、ベイルート南東の山村で2人が死亡したという。
発表の前日の衝突事故で少なくとも2人が死亡した。事故は武装したヒズボラの戦闘員と山村のキリスト教徒市民との間で発生し、民兵組織のトラックがダマスカスとベイルートを繋ぐ道路で横転したことによるものだ。
横転したトラックを率いて取り囲んでいたヒズボラのメンバーを皮切りにして銃撃が発生。トラックはレバノンの首都から約15kmの場所にある、カハレ近くの下り坂のカーブで衝突した。治安当局筋によると、死者のうち1人はヒズボラのメンバーで、もう1人は村に住むFadi Bejjani氏(60歳)だったという。
テレビの映像には私服を着た男性らが道路でライフルを発砲する様子が映されていた。報道によると、銃撃によって3人目が負傷し、銃弾によって近くの建物に被害が及んだという。
トラックの周囲にはレバノン陸軍が夕方に配備され、木箱を退かすためにクレーンが使われた。目撃者は、その箱は弾薬箱のようだったと言うが、正式な確認は取れていない。トラックは無地の白色で、軍のマークはなかった。後にヒズボラは、事故は所属するトラックによるものだったことと、事態の鎮静化時にメンバー1人が死亡したことを発表した。
村では教会の鐘が鳴り、人々に集まるよう呼びかけた。村人と軍隊の間で衝突が発生し、兵士たちはトラックに民間人が近寄らないよう努めた。
トラックが横転したのは悪名高い事故多発地点で、その油断できない曲がりくねった道路には危険なカーブが多数ある。目撃者によると、運転手は横転した際に負傷して現場から逃げ出したという。
村の代弁者によると、軍は事故車の移動を許可しなかっただろうし、「レバノン国家に義務を果たすよう」促していたという。また、「現場にいた軍人は何もしなかった」と述べた。
現場からの報告によると、軍隊は事故現場の写真撮影を妨げ、トラックのナンバープレートは覆われていたという。
アラブニュースは事故について国家安全保障局にさらなる情報を求めたが、メディア室は「10日の朝までは」いかなる詳細情報の公開も拒んだ。
暫定的に首相を務めるナジーブ・ミーカーティー氏は、レバノン陸軍の司令官であるJoseph Aoun将軍に対して事故のことを話したと述べた。ミーカーティー氏のメディア室によると、「何が起こったのかを解明するために進行中の調査を早め、それと並行して、現場を統制するために必要な対策をとる」ことを同氏は将軍に依頼したという。
ヒズボラは、所有するトラックであったことを認めており、そのトラックはベッカー高原から移動していた。さらにヒズボラによると「メンバーはトラックを道路から退けようとして連絡をとっていると、武装した民兵団の男ら多数が現場に集まって襲撃」し、トラックの側にいた人たちが「制圧しようと」したという。
さらに「まず彼らはトラックに投石して、その後発砲しました。それでトラックを守っていたヒズボラのメンバー1人が負傷しました。負傷者は病院に搬送されたが、その後死亡した。
「銃を持った襲撃者との間で銃撃戦が繰り広げられ、レバノン陸軍の部隊が介入して襲撃者によるトラックへの接近および制圧を防ぎました」
カハレの代表団は「ヒズボラが民兵で、私たちではない」と返答した。
レバノン軍団の政党によると、レバノンにおけるセキュリティカオスと違法な武器の拡散の対価は、レバノン国民が支払っているという。
レバノン軍団の政党は、ヒズボラの民兵による「集まる市民を狙った発砲」を非難。その発砲が「トラックの運転手を救おうとしたFadi Youssef Bejjani氏の死に繋がった。
— 各報道機関から