
エルビル:イラクの電気通信大臣は13日、メッセージアプリTelegramの利用禁止措置を解除すると述べた。この禁止措置は、公的機関および市民に対するセキュリティ上の懸念およびデータ漏洩を理由に、今週実施された。
イラクではTelegramはメッセージの送受信だけでなくニュースの情報源およびコンテンツ共有目的で広く利用されている。
一部のチャンネルには、イラク国民の氏名、住所、家族関係といった個人情報が大量に含まれているものもある。
電気通信大臣はこの声明で、「当局が市民のデータ漏洩を行った者の情報開示を求めたことに対し、Telegramを所有する企業がセキュリティ要件に対応した」ため、今回の禁止措置解除を決定したと述べた。
さらに声明によると、同社は「関連当局とすぐにコミュニケーションを取る準備ができていると述べた」という。
ロイター通信のコメントの求めに対しTelegramの広報担当者の一人は、「同意なしに私的なデータを投稿することはTelegramの利用規約で禁じられており、そのようなコンテンツはモデレーターによって定期的に削除されています」と述べた。
「我々のモデレーターチームが個人データをシェアしていた複数のチャンネルを削除したことは確かです。しかし、Telegramが私的なユーザーデータを要求したことはありませんし、それらが共有されたこともないというのもまた確かなことです」
電気通信大臣は先週、公的機関および市民の個人データの漏洩を行っていたプラットフォームの削除要求に対し、同社が対応しなかったと述べていた。
ロイター