ロンドン:タリバンは今週初め、イラン人フォトジャーナリスト、ムハンマド・ホセイン・ヴェラヤティ氏を新たにアフガニスタンで逮捕した。
メディア監視団体「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」は、ヴェラヤティ氏の即時釈放を求める声明を発表し、タリバンにアフガニスタンの報道関係者への嫌がらせをやめるよう要請した。
「イラン人フォトジャーナリスト、ムハンマド・ホセイン・ヴェラヤティ氏の拘束は、アフガニスタンにおける報道の自由に対する新たな攻撃であり、タリバンはここ数週間、報道への取り締まりを強化しています」と、CPJのアジア・プログラム・コーディネーターであるベー・リー・イー氏は述べた。
「タリバン当局はヴェラヤティ氏を直ちに無条件で釈放し、そもそもなぜ同氏を拘束したのかを説明し、これを最後にこのような恣意的な逮捕を終わらせなければなりません」
CPJによると、ヴェラヤティ氏はイラン行きの飛行機に搭乗する直前にカブール国際空港で逮捕された。イランの半国営タスニム通信のカメラマンである同氏は、10日間の私的な訪問の目的でアフガニスタンに滞在していた。
アフガニスタン当局は今回の逮捕について一切情報を提供していない。
この1カ月間に、タリバンは5人のジャーナリストを逮捕したが、これは同国におけるメディアの自由が損なわれていることの新たな証拠だとメディア監視団体は指摘する。同国南部のヘルマンド州でも、アフガニスタン当局は女性の声を放送することを禁止した。
「アフガニスタンのジャーナリスト、アタウラ・オマル氏とワヒドゥラフマン・アフガンマル氏が拘束されたことや、ヘルマンド州の放送で女性が登場することに対する直近の差別的な政策は、タリバン暫定政権が2年経っても、依然としてタリバンによる弾圧が収まらないことを示している」とイー氏は語った。
2021年8月に政権に復帰して以来、タリバンは報道の自由に対する残忍な弾圧作戦を開始し、ジャーナリストたちは逮捕、脅迫、果ては死にまで直面している。