
チャーリー・ピーターズ、ロンドン
紛争兵器研究所(CAR)の報告書によると、9月にサウジアラビアの油田を攻撃したドローンおよびイエメンのフーシのドローンは、イラクとアフガニスタンで回収されたイラン製のドローンと関連していることが明らかになった。
CARの材料開発分析は、両方の装置で見つかった小さな機器を介して無人航空機(UAV)の関連を明らかにした。
「イエメンのフーシ軍により採用されたUAVの進化」と題する報告書は、UAEの大統領警備隊によって回収された9機のUAVと1台のエンジンの物理分析を行ったCARチームによる現地調査に基づくものである。
これらは、イエメンのイラン支援民兵とバーレーンの過激派から押収されたフーシの爆弾および2種類のイラン製UAVと比較検討された。
CARは、回収された部品等を比較することで、かなりの数のフーシの UAVの部品がイエメンで回収された即席爆発装置(IED)部品と同一または類似したものであることを発見した。
報告書によれば、一致する部品はがイランで製造されたか、この地域で活動するテヘランに支援された供給ネットワークと関連していることが明らかになった。
調査官はまた、フーシのUAVにはイラン製の装置と同一の部品が使われていることを発見した。
CARはフーシのドローンからジャイロスコープを発見したが、これにはダーイシュの民兵が入手したイラン製UAVから回収したジャイロスコープとほぼ同じ一連番号が付いていた。
[caption id="attachment_9858" align="alignnone" width="800"]このジャイロスコープは、サウジアラムコの油田を攻撃したドローンで見つかったものと同じメーカーのものであると考えられる。
国連安全保障理事会の決議は、フーシへの武器移転を禁止している。アラブニュースは、イラン国連代表部にコメントを求めたが、応じてもらえなかった。
材料および人員開発の専門家は、CARの調査結果から「イランがサウジ油田の攻撃に関与したことはほぼ確実です」とアラブニュースに匿名を条件に語った。
専門家は次のように付け加えた。「CARの作業は、テロ対策爆弾分析に似ています。政府はこれらの手法を使用して、脅威の原因を特定しそれを取り除きます。非常に信頼性が高く、関連付けを誤ることはほとんどありません。」
CARのオペレーションディレクターであるジョナ・レフ氏は、フーシが展開するドローンの高度化により、UAVを「より長い距離で、より爆発性の高い弾頭を搭載して」使用できるようになったと語った。
彼は、フーシのドローンの部品およびその他の殺傷能力のあるアイテムの分析は、イランが「それらの供給を行っている可能性が高い」ことを示していると付け加えた。
国連:人道支援を妨げるフーシ
一方、米国は、民兵が医薬品や食料の供給を妨害していると国連が主張している中で、イエメンのフーシが支配する地域への援助を中止すると脅した。
AP通信が入手した文書は、フーシが一連の措置を条件に国連へのアクセスを許可していることを明らかにしている。この措置は、援助がテロのために利用できるものであるよう誰が援助を提供するかを民兵が選択できるようにするものであるため、援助機関は拒否している。
国連の高官は、匿名を条件に、フーシの妨害は、飢餓に瀕している人々に食料を与えイエメンの難民を保護するいくつかのプログラムを妨げていると述べている。
[caption id="attachment_9859" align="alignnone" width="800"]30万人近い妊娠中および授乳中の母親と5歳以下の子供に対する栄養補助食品の提供は6か月間拒否されている。
別の国連当局者は、これは、フーシが「受益者を人質に」して、国連が民兵に対し援助パッケージの2%分を与えるという要求をしているためだと述べている。
火曜日、米国の国連代表部は、フーシが国連を非難し、援助プロジェクトを妨害しようとするしているため、米国は民兵の支配下にあるサナアと北部地域への資金提供を取り消す可能性があると語った。
ワシントンは、「イエメン北部における援助パートナーの活動に対するフーシの干渉を非常に懸念しており、国連や他の人道支援機関が最も脆弱なイエメン人に援助を提供する能力を制限している」とケリー・クラフト氏は述べた。