
チュニス:2023年9月2日、チュニジアの主要野党勢力は、チュニジア当局により野党アンナハダ政党高官のアブデル・カリム・ハロウシ氏が自宅軟禁に置かれたと発表した。
ハロウシ氏は、2021年にカイス・サイード大統領によって閉鎖された議会で最大政党であったアンナハダ政党の最高位機関である諮問評議会のトップである。
国民救済戦線はハロウシ氏に対する「専断的処罰」は、アンナハダ政党党首の逮捕および党本部が閉鎖されたことと関連していると述べた。
警察は今年、大統領の一番の政敵であるナフダ党党首のラシード・ガンヌーシ氏とNoureddine Bhiri氏、Riadh Bettaib氏、Said Ferjani氏、Mohamed Ben Salem氏などの党幹部らを逮捕した。
政府はまた、全国のアンナハダ党支部での集会を禁止し、警察がすべての党支部を閉鎖した。これに対しアンナハダ政党は独裁体制を強化する目的だと批判した。
警察は今年、サイード大統領が2021年に国民代表議会を閉鎖し憲法改正前に政令による統治に移行したことをクーデターだと批判の声を上げた主要な政治家らを拘束した。サイード大統領は拘束した人物らを「テロリスト、裏切り者、犯罪者」などと表現している。
野党は党幹部らの逮捕は政治的な動機によるものだと非難し、国内外の権利団体は当局に拘束者らの釈放を求めている。
ロイター