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インタビュー:日本の外相がUAEとトルコに向け東京を出発

林氏は、サウジアラビアはイスラム・アラブ諸国のリーダーとして、また、G20のメンバーとして、中東の安定という観点から重要な国であると述べた。(AFP)
林氏は、サウジアラビアはイスラム・アラブ諸国のリーダーとして、また、G20のメンバーとして、中東の安定という観点から重要な国であると述べた。(AFP)
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20 Mar 2022 12:03:41 GMT9
20 Mar 2022 12:03:41 GMT9

アラブニュース・ジャパン

東京:林芳正外相が3月18日、UAEとトルコへの3日間の訪問のため、東京を出発した。各国外相との会談や、さまざまなイベントへの参加が予定されている。

東京を出発する前にアラブニュース・ジャパンが行ったインタビューで、林外相は、エネルギー資源の安定やウクライナ情勢を含む、幅広い課題について話し合うと述べた。林氏は、サウジアラビアはイスラム・アラブ諸国のリーダーとして、また、G20のメンバーとして、中東の安定という観点から重要な国であると述べた。「日本は多くの分野で、サウジアラビアとの戦略的パートナーシップをさらに強化していく」と、林氏は話した。

まず、3月19日に到着予定のトルコで、メヴリュット・チャヴショウル外相と会談し、その後、共同記者発表を行う。

20日にはアブダビに到着し、UAEの産業・先端技術大臣スルターン・アル・ジャーベル博士と会談する。その後、同じ日に、UAEのシェイク・アブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相と会談し、同外相が主催するワーキングディナーに出席する予定だ。

東京のある外務省高官はアラブニュース・ジャパンに対し、林氏はUAE訪問中に、2020年ドバイ万博を訪れる可能性があると述べた。

林氏はインタビューの中で、訪問の主なプログラムの中には、他の外務大臣との会談や、さまざまなイベントへの参加が含まれると述べた。「トルコは地政学的に重要な場所に位置しており、日本の戦略的パートナーである」「今回の訪問では、経済、教育、宇宙、気候変動など、幅広い分野での協力関係を確認することを目指す。特にウクライナ情勢については、トルコはウクライナとロシア両国との緊密な関係に基づいて積極的な外交努力に携わってきた」と、林氏は述べた。「したがって、トルコ側と掘り下げた意見交換を行い、緊密な協力関係を確認するつもりだ」

さらに、こう付け加えた。「UAEでは、国交樹立50周年を機に、これまでのエネルギー分野における協力にとどまらず、多くの課題に関して協力を推進して行く。今年からUAEは国連安全保障理事会の非常任理事国を務めており、今月からは議長国を務める。さまざまな課題の中でも、ウクライナ、イエメン、北朝鮮の情勢に関して、協力関係を確認するつもりだ」

UAE、サウジアラビアとのそれぞれの二国間関係に関して、林氏は、中東は日本にとって、特にエネルギー安全保障の観点から重要な地域であると説明した。

「UAEとサウジアラビアは、日本の原油輸入のそれぞれ約30%と40%を占めており、両国とも我々のエネルギー安全保障にとって重要なパートナーである」と、林氏は述べた。

林外相はアラブニュース・ジャパンに対し、ウクライナ情勢による原油価格の急激な高騰を踏まえると、両国との協力関係はより重要なものになると述べた。

「この件に関しては、UAE訪問の際にしっかりと議論したいと考えている。同時に、日本はこれらの国々と、エネルギーにおける長年の協力だけでなく、他のさまざまな事柄に関しても協力し合い、友好な関係を築いてきた」

また、UAEとの関係においては、近年、再生可能エネルギー、水素・アンモニア、科学技術、教育、インフラ、宇宙など多くの分野で前進が見られると林外相は語った。

「包括的戦略パートナーシップ構想の枠組み文書の早期調印を含め、引き続き、UAEとの関係を強化していくつもりだ。岸田文雄内閣総理大臣とムハンマド・ビン・サルマン皇太子も、3月15日の電話会談でこれについては合意している」と、林外相は付け足した。

林外相はさらに、「サウジアラビアは、アラブ・イスラム諸国のリーダー、そしてG20参加国として、中東の安定という意味で非常に重要な国だ。日本とサウジアラビアの首脳同士は緊密な関係を築いてきた。岸田首相は皇太子との電話会談で、「日・サウジ・ビジョン2030」の協力枠組みやその他の手段を通じて、日本は官民一体となってサウジアラビアの脱炭素化や産業の多様化、国内の経済及び社会改革を支援してきたと伝えた。我々は、両国の戦略的パートナーシップをさらに強化していくつもりだ」と語った。

サウジアラビアとUAEは、ロシアとウクライナの間で起こっている状況を平和的に解決するよう呼びかけた。林外相はインタビューの中で、「ロシアのウクライナ侵攻はウクライナの主権と領土を侵害し、武力行使を禁じた国際法の重大な違反であるとともに、武力による一方的な現状の変更を認めていない国際秩序の根幹を揺るがすものであり、到底容認できない。日本はこれを強く非難する」と述べた。

「また、3月2日の国連総会第11回緊急特別総会で採択された「ウクライナへの軍事侵略に対する決議」は、UAEやサウジアラビアを含む141カ国が賛成し、国際社会の圧倒的な支持を得て採択された」と、林外相は続けた。「これによって、この強い意志が国際社会で広く共有されていることを再確認された。日本はこれを歓迎する。国際社会は一致団結してロシアに強いメッセージを発し続ける必要がある」

林外相は、石油市場の安定化は「石油消費国と産油国の双方に利益をもたらすだろう。日本はOPEC+のメンバーであるUAEとサウジアラビアがさらなる石油供給と生産能力を確保し、世界市場の安定化に貢献することを期待している」と語った。

「日本はG7を含む国際社会と引き続き協力し、事態の改善に努めることを目指している。UAE、サウジアラビアなどの中東諸国とも密接に連携して対応していくつもりだ」

イランの核開発についてのサウジアラビアの懸念については、林外相は、日本はイランとの伝統的な友好関係を生かし、率直な協議を行うことができると述べた。 

「日本はイランが影響力を持つ当事者に対し、地域の平和と安定を脅かす行動を慎み、イエメンでの停戦と和平の実現に向けて建設的な行動をとるよう促した。我々は、国連イエメン特使のハンス・グルンドベルグ氏の活動も含め、イエメンの紛争終結に向けた国際社会の努力を支持していく」

林外相はまた、「私自身も関係国の外務大臣らとの電話会談を通じて、イエメンの停戦と和平に向けて取り組んできた。人道支援の実施や政治的関与などによって、地域内外の国々と協力しながら、イエメンと中東における平和と安定の実現に向けて引き続き粘り強く取り組んでいきたい」と、語った。

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