
カイロ:エジプトでは、持続可能な経済成長の実現と市民の生活の質向上に向けて、観光地および文化遺産地域の開発にますます重点を置いて取り組んでいると、エジプトの地方開発大臣ヒシャム・アムナ氏が9月4日、中国の鄭州で述べた。
アムナ氏がこう発言したのは、9月6日まで観光を議題に開催されているグローバル市長フォーラムのオープニングセッションで行ったスピーチでのことだった。
アムナ氏によると、エジプト政府では、観光地や文化遺産地域における必要なインフラの整備のためにリソースを割り当ててきたとのことだ。
アムナ氏は、「エジプトの都市の持続可能性を向上させるために」、エジプト政府は過去10年間で幅広い措置と重要なイニシアティブを講じてきたと述べた。
エジプト政府は「地域レベルでの経済性と社会的意義の向上に寄与する持続可能な観光目標を達成するため、エジプトの観光都市すべてにおいて、自然と文化遺産の利点を最大限に活用することにコミットしている」とのことだ。
アムナ氏はまた、「気候変動や急速な都市化など、エジプトの観光地や文化遺産地域に立ちはだかる」前例のない課題にも言及した。
「これらの要因はどれも、エジプトの都市にとって負担となっている。特に、都市の急速な成長、計画不足、渋滞、汚染、効率の低いインフラ、そして持続可能な都市開発への投資不足など、どれもエジプトの都市に大きな負担をかけている」とのことだ。
持続可能な観光業を発展させるには、環境、経済、社会、そして文化のニーズと懸念にバランスよく対応する必要があると、アムナ氏は語った。
アムナ氏は、今回のフォーラムの参加者に対して、2024年にカイロで開催される第12回世界都市フォーラムへの参加を呼びかけた。
アムナ氏は中国到着後、まず地元の中国共産党委員会副書記で河南省知事の王凱氏と会談し、開発プロジェクトにおける協力を深化させる方法について協議した。
この会談でアムナ氏は、エジプトと中国はアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と習近平国家主席の指導の下で関係を強化してきたと述べた。
その上で、エジプトは中国の都市化、インフラ整備、そして各自治体による固形廃棄物処理の分野での成功事例から学びたいと語った。
アムナ氏はまた、エジプトが中国政府が掲げる1つの中国政策を支持することを強調した。
王凱氏は、両国間での専門知識の交換を促進すること、そしてエジプトの地方政府関係者を河南省に招いて開発協定を締結することを提案した。
王凱氏はさらに、河南省とカイロを直行便で結ぶこと、そしてエジプト政府が河南省内に領事館を設立して貿易、観光、および投資を促進することについても、その実現可能性を検討すべきだと語った。
エジプト代表団に名を連ねているのは、カイロ知事のハリド・アブデル・アアル氏、エジプト南部ルクソール知事のモスタファ・アルハム氏、そして地方開発省の高官数人だ。
会談中、アアル氏は、エジプト政府では市民へのサービスを向上させるためにいくつかの戦略と政策を採用してきたとし、観光などの分野で中国との協力を期待していると述べた。
アルハム氏は、エジプト政府ではさらに投資を呼び込むために民間企業の参加を促進しようとしていると語った。アルハム氏は今週、中国の当局者やフォーラムに参加している各都市の代表団のトップと2国間会談を行うとみられていた。