
ジュネーブ:国連人権高等弁務官は4日、エリトリア人抗議者が加わったイスラエルでの最近の衝突で出た負傷者の多さに「危機感を抱いている」と述べた。
3日、エリトリア政府主催のイベントに対するデモが暴力へと発展した。これにより、イスラエル警察の銃撃を受けたエリトリア人亡命希望者12人を含む140人近くが負傷した。
「特にイスラエルでの、エリトリア人抗議者が加わったデモ中に出た負傷者の多さに危機感を抱いています」と、国連人権高等弁務官のフォルカー・テュルク氏はX(旧ツイッター)で述べた。
「重要なのは、当局が主導して調査を実施し、ヘイトスピーチを避けること、そしてノン・ルフールマン原則を全面的に尊重することです」とテュルク氏は付け加えた。
この衝突は、イスラエルのエリトリア大使館が主催する政権支持派イベントを開催予定だったテルアビブ南部の会場外で始まった。
同イベントの開催を阻止しようと数百人の反政府エリトリア人が集まった。イスラエル警察は彼らの集まりを違法なデモとして宣言し、通りから出ていくように命じた。
しかしデモ隊は、「暴徒に対して実弾を使用した」警察と衝突した、とイスラエル警察は声明で述べ、少なくとも49人が負傷したと付け加えた。
警察とエリトリアのデモ参加者がイベント会場で衝突していた一方、テルアビブの他の場所でもエリトリア政府の支持者と抗議者の間で対立が起こった。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は4日、週末にテルアビブで「暴動」に加わった1,000人のエリトリア人の国外退去をイスラエルは検討していると述べた。
6月の統計によると、イスラエルには17,850人のエリトリア人亡命希望者がいる。
AFP