
アンマン:ヨルダンの水・灌漑省と米国国際開発庁(USAID)は5日、アカバ水道会社(AWC)に2,050万ドルの助成金を提供することを可能とする合意文書に署名したと、ヨルダン通信が報じた。
この助成金はAWCに提供され、水道料金を算出する際の検針精度や効率性の向上、古くなった計測機器の交換作業など、ヨルダンの水道インフラを改善するために役立てられる。
AWCも合意した5年の期間にわたって、200万ドルを拠出する。
この2,250万ドルは、ヨルダン南部で水資源の損失を減らしながら、ヨルダンが掲げる国家水資源戦略2023-2040の一環として、年間120万立方メートルの水を供給する同社のプロジェクトにも利用される。
AWCはまた、南部の県に管理事務所を設置し、アカバに3万立方メートルの貯水能力を持つ新たな貯水池を設け、ワディ・ラム近郊の村への供給量を増やすための給水施設を建設し、パイプラインの修理作業も完了させる。
この合意には、AWCに対する管理・計画面でのコンサルティングサービスや、職員への技術サポートを提供することなども含まれている。
国連の情報によると、ヨルダンは世界で最も乾燥した国の一つであり、年間の平均降水量は100 mm未満となっている。
ヨルダンでは取水量のおよそ50%が漏出、窃盗、あるいは不正確な検針によって失われていると、USAIDは報告している。
ヨルダンのムハンマド・ナジャール水・灌漑相は、水資源の損失を減らし、水道サービスの品質を向上させることが2023-2040年戦略における優先課題であると述べた。
そして、米国政府がUSAIDを通じて継続的な支援を提供し、ヨルダンの水問題に対処する上で多大な貢献をしていることに、ヨルダン政府として感謝の意を表明した。
AWCはヨルダン水道局とアカバ開発公社が所有している。