

リヤド:湾岸協力理事会閣僚らは7日、バーレーンの刑務所の環境についてのイラン外務省報道官による軽蔑的な発言を非難した。
GCC閣僚理事会は、国連憲章の「善隣と他国の内政不干渉」の原則を引用し、イラン当局に対し「正確性を調査し、不正確な情報を信頼しない」よう呼び掛けた。
この呼び掛けは、サウジの首都で開催された第57回会合の閉会に際してのGCC閣僚理事会による包括的声明の一部として発表された。
バーレーン政府は先に、バーレーン刑務所の「好ましくない」環境が約800人の囚人によるハンガーストライキを引き起こしたとするイラン外務省報道官ナセル・カナニ氏の主張は誤解を招くものとして強く否定した。
バーレーン外務省はイランに対し、「正確さをより重視し、両国関係を損なうような誤情報に惑わされないよう」注意を喚起した。
バーレーンは、カタール、クウェート、オマーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦を加えた6か国からなるGCCの一員である。
ロイター通信の報道によると、バーレーンの改革・再生総局(GDRR)は、ハンガーストライキを行っていると報告した被拘禁者の数が124人を超えたことはなく、彼らの苦情は対処されていると述べたという。
GDRRは、ハンガーストライキ参加者には毎日健康診断を受ける機会が与えられており、重症治療や入院を必要とする者はいないとして、「これに反する主張は全て虚偽である」と述べた。
バーレーン外務省は、収監者のおかれた環境に関する申し立てを調査するため、国立人権研究所と囚人・拘留者権利委員会による改革・再生センターの抜き打ち訪問が行われたと発表した。
同省は、「収監者の中から出された多数の要求が検討され、詳細な報告書が関連当局に提出された」と述べた。
バーレーンでの問題の他、GCC閣僚理事会の声明においては、サウジアラビアとイランが外交関係再開のためにとった措置が歓迎された。
イランとの関係に関しては、武力行使あるいは武力行使の示唆による威嚇ではなく、相互尊重と平和的手段と直接的な対話による紛争の解決を遵守しなければならないとして、2022年12月の第43回会合におけるGCC最高評議会での決定事項を繰り返した。
閣僚理事会は、ウラン濃縮率が平和利用に必要な範囲を超えないようにするというイランの誓約の重要性と、同国がその義務を履行し国際原子力機関に全面的に協力する必要性を強調した。
さらに、「地域の海上安全と水路を維持し、GCC諸国の航路、国際貿易、石油施設を脅かす可能性のあるあらゆるものに対処することの重要性を強調」した。
イランは過去に、イエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラ、およびイラク内のさまざまな団体を含む民兵組織への武器供与など、地域の不安定化行為を行っているとして、GCCや他の国々から繰り返し非難されてきた。イランの革命防衛隊はアラビア湾での商船の運航を妨害した疑いも持たれており、地域の緊張を招いていた。