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ダーイシュがシリアの収容所を襲撃して過激派を救出=監視団

ダーイシュとの関連を疑われ、アルハサカのグラワン収容所に拘束されている人々(2019年10月26日)。(AFP)
ダーイシュとの関連を疑われ、アルハサカのグラワン収容所に拘束されている人々(2019年10月26日)。(AFP)
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21 Jan 2022 10:01:22 GMT9
21 Jan 2022 10:01:22 GMT9
  • 収容所の入口で自動車爆弾が爆発した後に付近で第2の爆発があり、ダーイシュが警備にあたっていたクルド人部隊を襲撃
  • クルド人率いるシリア民主軍は「周辺地域から流入したダーイシュの潜伏組織が治安部隊と戦闘状態に陥った」と非難

ベイルート:ダーイシュが20日、シリア北東部でクルド人が運営する収容所を襲撃し、仲間の戦闘員を解放したと戦争監視団が公表した。逃亡者の人数は不明。

まず、グラワン収容所の入口で自動車爆弾が爆発。それに次いで付近で第2の爆発があり、警備にあたっていたクルド人部隊が戦闘員に襲撃された、と英国に拠点を置くシリア人権監視団は報告している。

「複数の収容者が逃亡した」と、シリア国内のネットワークに依存している監視団は述べた。逃亡の具体的な方法は不明。

監視団のラミ・アブドル・ラフマン代表がAFPに語ったところによると、グラワン収容所はシリア北東部でダーイシュの戦闘員を収容している最大の施設の1つ。

クルド人が率いるシリア民主軍(SDF)は、声明の中で今回の珍しい襲撃事件について認めたが、収容者の逃亡については触れていない。

「アルハサカのグラワン収容所に拘束されているダーイシュ戦闘員が新たに暴動を起こし、逃亡しようとした。同時に自動車爆弾が爆発した」とSDFは述べている。

そして「周辺地域から流入したダーイシュの潜伏組織が治安部隊と戦闘状態に陥った」と非難した。

監視団によると、SDFは刑務所に応援部隊を派遣して一帯を封鎖した。

また、ダーイシュと戦っている米国率いる連合軍に所属する航空機が刑務所上空を飛行し、付近に閃光弾を落としたという。

今のところ連合軍からの発表はない。

ダーイシュが2014年に樹立を宣言したイスラム国家は、かつてシリアとイラクの広大な土地を占領し、数百万人を支配下に置いていた。

米国などの支援を受けた両国は長期にわたって激しく反撃し、2019年3月、ついに過激派国家を打倒した。

ダーイシュの残存勢力の大部分は再び砂漠に潜伏し、シリア政府や連合軍を引き続き悩ませている。

AFP

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